バドミントン・大堀彩「22年間の競技人生はとても幸せ」年内で現役引退へ…パリ五輪8強 28歳で決断

大堀彩

 バドミントン女子シングルスでパリ五輪代表の大堀彩(トナミ運輸)が8日、自身のインスタグラムで年内をもって現役引退することを表明した。「応援していただいた22年間の競技人生は、とても幸せな時間だったと改めて感じています」などと思いをつづった。国内開催では、12日開幕の国際大会、熊本マスターズが最後の大会となるという。

 現在バドミントン指導者の父・均さんの影響で6歳から競技を始め、福島・富岡高2年時の2013年、アジアユース(19歳以下)選手権で日本勢初優勝。世界ジュニア選手権では準優勝で、将来を有望視された。長身から繰り出す鋭いショットを武器とし、18年に日本代表トップのA代表入り。21年にB代表に降格したが、苦しい時期を乗り越え、24年パリ五輪の初代表を勝ち取った。パリでも決勝トーナメント1回戦でジャミン・ヨ(シンガポール)との死闘を制した。準々決勝で16年リオ五輪金メダルのカロリナ・マリン(スペイン)に敗れたが、初の夢舞台のシングルスで8強入りと健闘した。

 インスタグラムの発表全文は以下の通り。

 「いつも応援していただいている皆様に大切なご報告があります。

 年内の活動をもって引退する事を決意致しました。これまでのバドミントン人生、決して順風満帆だったとは言えませんが、たくさんの方々に支えてこられてここまでやり抜くことができました。

 トナミ運輸、日本バドミントン協会、そしてサポートしていただいたスポンサーの方々なしでは、ここまで辿り着く事はできなかったと思っています。

 常に寄り添ってくれた家族や友人、そしていつも声援を送ってくださった皆様方に心から感謝の気持ちでいっぱいです。

 バドミントンを通じてたくさんのことを学び、たくさんの素敵な出会いもありました。

 私自身バドミントンが大好きで、引退を決意するのもそう簡単な事ではありませんでしたが、皆様に応援していただいた22年間の競技人生はとても幸せな時間だったと改めて感じています。

 国内では熊本マスターズが最後の大会となりますが、皆様への感謝の気持ちをコート上で表現できるよう全力を尽くして闘います。最後まで応援していただけたら嬉しく思います。

 いつもあたたかい応援・サポート本当にありがとうございます。

 大堀彩

 ◆大堀 彩(おおほり・あや)1996年10月2日、福島県生まれ。28歳。小学1年からバドミントンを始めた。福島・富岡第一中、富岡高を卒業後の15年にNTT東日本に入社し、16年にトナミ運輸に移籍。17年のUSオープン優勝、24年のタイマスターズ優勝。全日本総合選手権では3度の準優勝。世界ランキング9位。左利き。169センチ。

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