同門対決は高橋秀太が判定勝ち「勝ててよかった」…プロボクシング東日本新人王Sフライ級

5回、大橋昌彦(左)を攻め込む高橋秀太(カメラ・相川 和寛)

◆プロボクシング 第81回東日本新人王決勝 スーパーフライ級(52・1キロ以下)5回戦 〇高橋秀太 (判定) 大橋昌彦●(3日、東京・後楽園ホール)

 スーパーフライ級で角海老宝石所属の高橋秀太と大橋昌彦による同門対決で、高橋が判定勝ちした。

 戦績は23歳の高橋が6勝(4KO)2敗1分け、22歳の大橋が5勝(1KO)1敗。

 同門対決は2012年の東日本新人王ウエルター級決勝での糸山良太―今野裕介(ともに角海老宝石)戦以来、12年ぶり。「そもそも、ご挨拶程度の関係性なので。そこまで親しいわけではありません」(大橋)という2人だが、以前はスパーリングを行ったこともある。試合に向けては時間をずらして練習を重ねてきた。

 足を使ってジャブを打つ大橋に対し、高橋はプレスをかけてワンツーを狙い、初回には右で腰を沈めさせた。2回には偶然のバッティングで左目上をカットしたものの、ひるまず前に出た。大橋も距離を測りながら右フック、アッパーなどでポイントを稼ぐ。時には接近戦で激しく打ち合うなど闘志をぶつけ合った。ともに決定打を欠き、試合は判定へ。ジャッジ3人とも48―47で高橋に軍配が上がった。

 「勝てて良かった。最初からガンガン行こうと思った。カットは気にならなかった。(大橋が)足を使って動いていたので、すごくやりにくかった。だからこそ気をつけようと思った」と高橋。同門対決については「関係ないです」と特に意識はしていなかったという。ただ、「戦うから、見られたくなかったので、練習時間は変えた」と夕方から午後3時に早めたという。

 北海道・札幌市出身。新陽高校1年の秋からボクシングを始め、2019年10月に上京。角海老宝石ジム入りした。元世界3団体統一ヘビー級王者マイク・タイソン(米国)の自伝読んで「考え方とか、影響受けました」という。

 次戦は12月の全日本新人王決勝戦。「すぐにでも練習を始めたい。次は倒したい」と高橋。「タイソンみたいに?」という問いかけに大きくうなずいた。

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