駒大の篠原倖太朗は出雲の雪辱へ 藤田敦史監督「『一度負けた相手には負けたくない』と言っている」全日本大学駅伝

駒大の篠原倖太朗

 今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は11月3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。大会5連覇を狙う駒大の藤田敦史監督は2日に名古屋市内で行われた前日練習、監督会見などで取材に応じ、「全日本は4連覇を積み重ねてきた相性の良い大会。私たちは過去の選手たちが積み重ねてきた連覇の歴史を非常に大事にしています。5連覇を是非達成したい」と力強く話した。

 リベンジに燃えるのは、当日変更で起用が見込まれる、補欠登録の主将・篠原倖太朗(4年)。学生3大駅伝初戦となった10月14日の出雲駅伝では、最終6区で国学院大の平林清澄(4年)との一騎打ちに敗れ、チームは2位だった。直後は涙を流し悔しさをあらわにしていた篠原。約3週間がたち、藤田監督は「彼は大丈夫だと思います。『一度負けた相手には負けたくない』と言っている。出雲駅伝の時よりも状態が良い」と期待を込めた。今大会は平林も補欠登録で温存されており、当日変更で再戦の可能性も大きい。

 駒大全体としても、チーム力は確実に上がっている。藤田監督は「篠原だけに頼るだけではなく、一人一人が自分の役割を果たそうと話しました。篠原は出雲でチームを勝たせられなかったと悔し涙を流した。それを見て谷中(晴、2年)が直後の記録会でトップをとりました。それが駒沢の強さだと思いました。全員で5連覇を勝ち取りたい」とうなずいた。よりチーム力を高めた“令和の常勝軍団”。今年も粘り強く伊勢路を走り抜く。

 全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、主力選手を序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各校の戦略も大会の見所となる。

 全日本大学駅伝の大会ルールでは、出場各校が10月9日に選手16人を登録。その中から10月31日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。

 駒大の区間登録選手と補欠は以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)島子 公佑(2年)

▽2区(11・1キロ)金谷 紘大(4年)

▽3区(11・9キロ)伊藤 蒼唯(3年)

▽4区(11・8キロ)谷中 晴(1年)

▽5区(12・4キロ)村上 響(2年)

▽6区(12・8キロ)安原 海晴(2年)

▽7区(17・6キロ)森重 清龍(3年)

▽8区(19・7キロ)山川 拓馬(3年)

▽補欠        

篠原倖太朗(4年)

吉本 真啓(4年)

帰山 侑大(3年)

山口 真玄(3年)

桑田 駿介(1年)

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