国学院大のエース平林清澄は補欠に温存…全日本大学駅伝

国学院大・平林清澄

 今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝は11月3日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴールの8区間106・8キロで行われる。1日、各チームの1~8区と補欠5人の区間登録が発表され、開幕戦の出雲駅伝(14日、島根・出雲市出雲大社前スタート~出雲ドーム前ゴール=6区間45・1キロ)で5年ぶり2度目の優勝を果たした国学院大は、エースで主将の平林清澄(4年)を補欠に登録した。補欠選手は当日変更で、どの区間にも投入が可能。前田康弘監督(46)は「終盤の勝負区間に投入します」と戦略の一端を明かした。

 平林のほか、出雲駅伝Vメンバーの青木瑠郁(3年、出雲1区3位)は2区、山本歩夢(4年、出雲2区5位)は6区、辻原輝(2年、出雲3区4位)は3区、野中恒亨(2年、出雲4区区間賞)は5区に登録された。上原琉翔(3年、出雲5区区間賞)は補欠に登録され、平林と同様に終盤の勝負区間に投入されることが見込まれる。

 出雲路では、国学院大の平林、駒大の篠原倖太朗(4年)、青学大の太田蒼生(4年)という3強のエースたちによるアンカー対決が実現。大阪マラソン(2月25日)で日本学生最高記録の2時間6分18秒で優勝した平林が無尽蔵のスタミナを見せつけて優勝のゴールテープを切った。ほぼ万全の区間登録を行った国学院大は大学駅伝連勝と、全日本大学駅伝初優勝を狙う。

 国学院大、駒大、青学大の「3強」を中心に、出雲駅伝4位の創価大、同6位の早大、同7位の城西大、さらには今年の箱根駅伝13位で出雲駅伝には出場できなかった中大なども序盤に流れに乗れば優勝争いに加わる力を持つ。

 全日本大学駅伝は2018年から区間割が大きく変更され、7区が2番目に長い17・6キロ、最終8区が最長の19・7キロとなった。駅伝は「先手必勝」が鉄則だが、主力選手を序盤の区間に投入するか、終盤の長い区間に残すか、各校の戦略も大会の見所となる。

 全日本大学駅伝の大会ルールでは、出場各校が10月9日に選手16人を登録。その中から10月31日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。

 国学院大の区間登録選手と補欠は以下の通り。

▽1区( 9・5キロ)嘉数純平(3年)

▽2区(11・1キロ)青木瑠郁(3年)

▽3区(11・9キロ)辻原輝(2年)

▽4区(11・8キロ)鎌田匠馬(3年)

▽5区(12・4キロ)野中恒亨(2年)

▽6区(12・8キロ)山本歩夢(4年)

▽7区(17・6キロ)田中愛睦(2年)

▽8区(19・7キロ)岡村享一(1年)

▽補欠        平林清澄(4年)

           上原琉翔(3年)

           高山豪起(3年)

           後村光星(2年)

           飯国新太(1年)

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