全日本女王の石井さやか、ツアー本戦初勝利 父のDeNA石井琢朗コーチの日本S進出を勝利でお祝い

石井さやか

◆テニス ▽東レ・パンパシフィック・オープン 第2日(22日、東京・有明テニスの森公園)

 プロ野球DeNAの石井琢朗コーチの次女で、全日本女王の石井さやか(ユニバレオ)が、ツアー本戦初勝利を挙げた。11日に行われた全日本決勝の再現となった斉藤咲良(富士薬品)との1回戦に6-1、6-1で圧勝し、ツアー本戦2度目の出場で初勝利を挙げ、父の日本シリーズ進出に花を添えた。

 全日本でフルセットと競った相手に、わずか2ゲームしか落とさずに圧勝だった。マッチポイントが決まると、「ヤー!」と雄たけびを上げ、右手を天に突き上げた。「初めて本戦で1回勝てた。すごくうれしい」。

 全日本決勝で勝った斉藤や、準決勝で下した伊藤あおいの2人が、先週、大阪で行われた木下グループ・ジャパン・オープンで、ともにツアー本戦初勝利を挙げ、伊藤が4強、斉藤が8強入り。ツアーでは先を越された形となった。

 国内最高峰の戦いでは勝っている相手だけに、石井にとって、ここで負けるわけにはいかない。1歳先輩の伊藤、1歳後輩の斉藤と、同世代で切磋琢磨(せっさたくま)し、日本女子に新しい風を巻き起こす。

 ◆石井さやか 2005年8月31日、東京都生まれ。19歳。5歳でテニスを始め、2017年全日本ジュニア12歳以下準優勝。2022年同ジュニア18歳以下優勝。2023年全豪オープンジュニア単複ベスト4。同年3月にプロ転向。同年ジュニア世界ランキング5位。24年全日本選手権優勝。拠点は錦織圭と同じ米フロリダ州のIMGアカデミー。家族は両親、姉、弟の5人家族。175センチ、68キロ。自身最高世界ランキングは262位。

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