今季国内ラスト 最大瞬間風速14メートル…畑岡奈紗が見せた米国仕込みの底力

畑岡奈紗

◆女子プロゴルフツアー 延田グループ・マスターズGCレディース 最終日(20日、兵庫・マスターズGC=6506ヤード、パー72)

 米ツアーを主戦場とする畑岡奈紗(25)=アビームコンサルティング=は首位と3打差の5位から出て5バーディー、1ダブルボギーでこの日ベストスコア69。通算13アンダーで1打及ばず2位に終わり、19年日本女子オープン以来の5年ぶり国内優勝を逃した。イ・ミニョン(32)=韓国=が71で14アンダーで逃げ切り、2年ぶりの通算7勝目を飾った。

 最大瞬間風速14メートルのタフな一戦で、米国仕込みの底力を見せた。畑岡は後半に3バーディーと追い上げ、1打差2位。15番で2・5メートルを沈め、一時首位に並んだ。だが、最終18番は約7メートルの好機でパットがカップ手前で止まった。7年ぶりの大会参戦で、前回17年大会に続く2位。「ここまできたら勝ちたかったが、4日間楽しくやり切れた」と一定の満足感を示した。

 ここ2年ほどスイングの変更に取り組み、成果は出つつある。2週後のTOTOジャパンクラシック(滋賀)には出場しないため、今季国内ではこれが最後の試合。「ファンの応援の温かさを感じた」と感謝を口にし、手応えとともに次週から再び米ツアーで輝きを放つ。

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