52歳の葛西紀明「はい上がる!」4位でW杯メンバー入り逃すも手応え 次は「表彰台2連チャンいく」

個人男子ラージヒル決勝に臨んだ葛西紀明

◆スキージャンプ ▽全日本選手権 最終日(20日、長野・白馬ジャンプ競技場)

 個人男子ラージヒル(LH、ヒルサイズ=HS134メートル)決勝が行われ、五輪8大会出場を誇る52歳のレジェンド・葛西紀明(土屋ホーム)は1本目にヒルサイズを超える136・5メートル、2回目に131・5メートルの計267点で4位だった。22年北京五輪ノーマルヒル金、LH銀メダルの小林陵侑(チームROY)が、1回目にジャンプ台記録となる139・5メートル、2回目に134・5メートルをそろえ、計282・7点で優勝した。

 試合後取材に応じた葛西は「130を越えたジャンプを2本できたので気持ち良かったです。130を越えられるということはいいジャンプができている証拠。風にも乗れていたし、一番は陵侑とのメーターの差がそんなになかったのが、一番自信になりました」と笑顔で手応えを口にした。

 目標にしていた今季前半の海外W杯遠征メンバー入りには、出場に関わるランキングで届かず。下部大会のコンチネンタル杯のメンバーに名を連ねたレジェンドは「世界のトップの陵侑との差はだんだん詰まってきているなというのも見えてきた。コンチネンタルカップからはい上がって。W杯のメンバーに復帰して(今季の)世界選手権、再来年の五輪につなげていけたらなと思います」と思い描いた。

 次は26日のUHB杯、27日にはNHK杯と地元・北海道で2連戦。厳しい減量を好調につなげている52歳は「いつもはこの後、バク食いするけど、来週に合わせていかないといけないので、軽く食べて、走り込んで、表彰台2連チャンいきたいなって思っています」と意欲満々で見据えた。

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