高梨沙羅「精度上げたい」ビッグジャンプで2位 20日はミラノ五輪新種目のラージヒル「楽しみ」…全日本選手権

全日本選手権女子ノーマルヒルで2位だった高梨沙羅

◆スキージャンプ ▽全日本選手権第1日(18日、長野・白馬ジャンプ競技場)

 女子ノーマルヒル決勝で、伊藤有希(土屋ホーム)が90・5メートル、92・5メートルを飛び、計229・4点で2連覇を飾った。高梨沙羅(クラレ)は1回目に91メートル、2回目には最長不倒の93・5メートルのビッグジャンプを見せたが、計221・6点で2年ぶりの頂点に届かず、2位。3位には丸山希(北野建設)が計209・8点で入った。

 2位で迎えた2回目。高梨はK点を超える93・5メートルのビッグジャンプを見せた。平日の午前に集まった観客を沸かせたが、着地後の表情は変わらない。2年ぶりVには届かず2位。「アプローチはスムーズに組めるようになった。(着地は)修正が必要。今のままだとちょっと厳しい。もう少し精度を上げたい」。11月から始まる冬季シーズンへの課題と収穫を冷静に挙げた。

 今季、ルールが変更された。テレマーク(着地姿勢)で加点比重が高くなり、より厳格になる。決まらなかった場合、減点が大きく、2~3月の世界選手権(トロンハイム)が控える今季、重視してきた。国内では今大会から変更され、「(着地の)姿勢で行うトレーニングはしてきたけど、ジャンプ台だと感覚が違う。自分の感覚としてどうやったら、点数を取ってもらえるか、諦めずに探していきたい」と見据えた。

 20日は個人ラージヒル(LH、ヒルサイズ=HS134メートル)へ、この日の試合後に課題に着手した。個人LHは、26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪から女子も個人NHに加えて新たに採用。「楽しみですね。試合数が増えることはずっと望んできたことですし、ようやく女子もラージで試合ができるレベルまで上がってきているんだよ、という提示にもなる」と気持ちを高ぶらせた。

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