バスケ・東野技術委員長「実名を挙げたことは配慮が足りなかった」 日本協会の評議員会でパリ五輪総括会見での発言を謝罪

東野智弥・技術委員長

 日本バスケットボール協会は28日、評議員会を開き、パリ五輪の報告などを行った。評議員会後に都内で取材に応じた渡辺信治事務総長によると、五輪の報告は東野智弥・技術委員長が担当。東野氏から冒頭、「自分の発言で関係各所の皆さまに非常にご心配とご迷惑をおかけした。選手の実名をあの場で挙げたことに関しては配慮が足りなかった。軽率だった」と謝罪があったことを明かした。

 東野氏は11日に日本協会が行ったパリ五輪総括会見で、1次リーグ3戦全敗に終わった女子日本代表について言及。五輪期間中に山本麻衣(トヨタ自動車)が脳しんとうで不在となった後、宮崎早織(ENEOS)が2番ポジション、町田瑠唯(富士通)が1番ポジションになったことを例に挙げ「2人とも外(外角)にシュートがない。東京五輪は5人が3点シュートを打てる状況だった。そもそもの選手選考も含めて、どうだったのか疑問がある」などと述べていた。

 これらの発言に現役選手らも反応。パリ五輪代表の馬瓜エブリン(デンソー)が自身のX(旧ツイッター)で来年6月まで任期が残る東野技術委員長の続投方針に疑問の声を上げるなど、波紋を呼んでいた。東野氏の謝罪は一連の騒動を受けたものとみられる。出席した評議員からは、この発言に関する意見などは出なかったという。

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