錦織圭、サーブ7本のエース 「サーブは復帰して一番よかった。自分でも驚いた」…木下グループ・ジャパンOP

第1セット、打ち返す錦織圭(カメラ・小林 泰斗)

◆男子テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン 第2日(26日、東京・有明コロシアム)

 シングルス1回戦が行われ、元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)は、同3位のマリン・チリッチ(クロアチア)に6―4、3―6、6―3で勝利した。前週の大会で優勝し好調な相手に、ホームの大声援を受けて粘り強く戦い勝利した。2回戦は世界ランク29位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝1敗。直近の対戦は23年アトランタOP1回戦で、錦織が7―6、7―6で勝利している。

 記者会見での主なやりとりは以下の通り。

 ―試合を振り返って

 「出だし、ちょっとじっくりいきすぎたところがあった。相手の球が速くきていて、自信も100%でない中で、しっかりラリーして、というところを重視しすぎたところはあった。後半、特に最終セットは思い切って打てていけたかなというのはあったので、徐々にテニスが上がってきたのは感じました」

 ―サーブが効果的だった

 「サーブは復帰して一番よかった。エース、フリーポイントの数、(第1サーブが)70%入ったのは、今までなかなかない。自分でも驚いたくらい。(前日の)ダブルスから良くて、先週からサーブちょっと変えてやっているのが、良くなってきているのかなと思います」

 ―サーブを変えたところ

 「テイクバックを短くした。トスの位置も前に出る癖が直ったのかな、と思います」

 ―第2セット後にコーチと話をしていた

 「詳しく言いたいですけど、なかなかできない。5、6個ありましたかね。リターンをこうしたらいいんじゃないか、とか」

 ―同世代、負傷から復帰のチリッチからインスピレーションをもらっているか

 「それはあると思う。お互い年齢も近く、境遇も最近は似ていて、大事なところで多く試合はしているし、ここでも何回かやっている。長い付き合いの選手とやるのは不思議な感じ。年齢重ねても頑張っている選手とやるのは、すごく意味のあるもの。プラス、このお客さんの前でプレーできたのは気持ち良かった」

 ―全米決勝で対戦したのが10年前。チリッチの変化は感じるか

 「変わってるところはそんなにない。復帰して(調子を)上げるスピードが早い。そこの尊敬はある。プレーの速さ、球の速さは今の若い選手にはないものを持っていたりする。たぶん、全然まだまだ上にいけるんだろなというのは、対峙していて感じた」

 ―自信は深まったか

 「たぶん、徐々についてきてくれるかなと思ってます。出だし、攻めれなかったのも、まだいい試合を積んでないし、打てるかな、入るかな、というのはたぶん自分の中でもある。そこは試合を重ねていくしか今はないのかなと思う。この何日間か、けっこういい練習できて(調子が)上がってきているのはあるので。こういう試合を増やしていきたいです」

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