錦織圭、満員のファンの前で、6年ぶりの勝利 14年全米決勝で敗れたチリッチに雪辱…木下グループ・ジャパンOP

第1セット、打ち返す錦織圭(カメラ・小林 泰斗)

◆男子テニス ▽木下グループ・ジャパン・オープン 第2日(26日、東京・有明コロシアム)

 男子シングルス1回戦が行われ、元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)は、同3位のマリン・チリッチ(クロアチア)に6―4、3―6、6―3で勝利した。万雷の拍手でたたえられると「(チケットが)完売と聞き、ちょっとドキっとした。後半、徐々に上げていけたかな。とりあえず1回戦勝ててよかった。少しでも楽しんでもらえたらうれしい。調子もフォームも戻ってきていて、お客さんの力を借りながら頑張りました」と振り返った。2回戦は世界ランク29位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。

 2014年の全米オープン決勝で敗れた、因縁の相手との対戦。立ち上がりは硬さがみられた錦織だったが、第1セット4―4の第9ゲームでフォア、バックと連続で強打をたたき込みブレイク。そのまま押し切って先取した。第2セットは1―2の第4ゲームでダブルフォルトが絡みブレイクを許した。すぐにブレイクバックしたが、3―4の第8ゲーム15―30で、思わぬ形で相手の打ったロブが入ってポントを与える場面もあり、ブレイクされ、落とした。

 最終セット2―2の第5ゲームをラブゲームでキープし流れを作ると、第6ゲームで相手が2本のダブルフォルトを犯しブレイクに成功。第7ゲームをキープし「カモーン!」の大声を上げると、有明の観客は一気に沸いた。

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