幕下最下位付け出し格の三田が立ち合いの変化で秋場所締め 「考えてました」

靏林をはたき込みで下した三田(カメラ・清水 武)

◆大相撲秋場所13日目(20日、東京・両国国技館)  

 昨年10月の国体でベスト8に入り、幕下最下位格付け出しの資格を取得した近大出身の三田(二子山)が、西三段目4枚目・靏林(木瀬)をはたき込み。デビュー場所を6勝1敗で締めた。

 立ち合いは思い切った変化の立ち合い。相手に残されても前に圧力をかけてベテランを慌てさせた。「立ち合いは考えていました。仕切りで構えていた時にですね。まわしを取られたら勝てないので」と胸の内を明かした。

 デビュー場所は1番相撲で欧山田(鳴戸)に体が硬くなって負けたが、その後は自分の相撲を取り戻して白星を積み重ねた。「全勝を狙っていましたが、自信にはなりました」。

 課題もあるという。国体後の全日本選手権で左膝の前十字靭帯断裂、半月板損傷の大けがを負った。「左右の筋力に差があるんです。なんとか同じぐらいにしたいのと、あと体重を15キロぐらい増やしたいですね」。来場所は幕下の実力者との対戦が予想されるが、「なんとか壁を越えたい」と意気込んでいた。

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