幕下最下位格付け出しの三田が5勝目 大学の同期生に「正々堂々と勝負しました」

三田(右)は、押し出しで大花竜を破る(カメラ・佐々木 清勝)

◆大相撲秋場所12日目(19日、東京・両国国技館)

 昨年10月の国体でベスト8に入り、幕下最下位格付け出しの資格を取得した近大出身の三田(二子山)が、西三段目・大花竜(立浪)を押し出して5勝目(1敗)を挙げた。

 大花竜は近大の同期生で今年の夏場所、三段目90枚目付け出し格デビューしていた。「意識しました。前に支度部屋が一緒になった時に『今場所、当たるかもな』と話しました。学生時代の稽古では五分五分でした。複雑ですけど、いずれ当たると思っていましたから、正々堂々と勝負しようと思い切り行きました。自分の相撲が取れて良かったです」と話した。

 5番相撲で勝ち越し後、師匠の二子山親方(元大関・雅山)から「あと2番が大事だぞ」と声をかけられたという。場所中はほとんど外食もせずに部屋にこもって集中しているという。国体後の全日本選手権で左膝の前十字靭帯(じんたい)断裂、半月板損傷の大けがを負った“遅れてきた男”のスタートは順調だ。

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