「今季は箱根総合優勝を狙います」東洋大主将が11年ぶりの頂点で鉄紺の復権を誓う

箱根町合宿で芦ノ湖湖畔を走り込む東洋大ランナー

 第100回箱根駅伝で4位だった東洋大は、群馬・東吾妻町、神奈川・箱根町などで夏合宿に励んだ。梅崎蓮主将、石田洸介、小林亮太ら最上級生がチームを引っ張り、松井海斗、宮崎優ら新人も台頭している。

 今季好調の石田は夏合宿の前半は意欲的に長い距離を走り込んだが、後半は軽度の故障によって別メニューで調整。開幕戦の出雲駅伝(10月14日)は回避し、全日本大学駅伝(11月3日)から戦線に復帰する予定。「流れを変える走り、流れを加速する走りをしたい」と言葉に力を込めて話す。

 新人の宮崎は上り坂で強さを見せており、箱根で5区候補のひとりに挙がる。酒井俊幸監督(48)は「(前回の箱根5区10位の)緒方澪那斗(3年)は平地も強いので、宮崎が5区を走れる実力がつけば選手起用の幅が広がる」と明かす。宮崎自身も「チームのために、どの区間でも走りたい。箱根の5区を走りたい気持ちもあります」と意欲を示した。

 東洋大の3大駅伝優勝は15年の全日本が最後。箱根路制覇は14年を最後に10年も遠ざかる。梅崎主将は「今季は箱根総合優勝を狙います」と鉄紺の復権を誓う。(竹内 達朗)

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