Xゲームのコースに樹齢200年の“盆栽”出現?「日本の庭園をモチーフ」…20日千葉で開幕

Xゲームのストリートのコースを彩る盆栽

 世界最大のアクションスポーツの国際大会、Xゲームが20日から3日間、千葉・幕張メッセで開催される。19日は会場で前日練習が行われた。最終日の22日は秋分の日。千葉で3回目の開催となる今大会は、コース内に日本らしさがちりばめられた。コースデザインの責任者である米国人のブライアン・ハーパー氏は「日本の庭園をモチーフにしました。うまく再現できているかな」と笑顔で語った。

 季節が夏から秋に変わる秋分の日。今大会はストリートのコースが「夏」、パークが「秋」をイメージしたデザインとなった。コース内には初めて「盆栽」を設置。ハーパー氏によると、樹齢200年の盆栽もあり、地元で取り扱う人からレンタルしているという。取引先の担当者が「Xゲーム好きで大会を見に来てくれる」といい、値段は「クレイジーな価格ではない」と笑った。演技中に接触して倒れる可能性もあるが「ドキドキしている。壊されたら大変」と話した。夏のストリートの地面は緑が基調で、秋のパークはもみじが描かれた。海外勢も多く出場する今大会。日本を感じてもらう機会にする。

 パリ五輪スケートボード女子ストリート金メダルの14歳・吉沢恋(ここ、ACT SB STORE)、同銀メダルの15歳・赤間凛音(りず)、同男子ストリート銅メダルのナイジャ・ヒューストン(米国)、同4位入賞の白井空良(ムラサキスポーツ)、同女子パーク金メダルのアリサ・トルー(オーストラリア)、パリ五輪BMXフリースタイル・男子パークで5位の中村輪夢(りむ、ウイングアーク1st)ら世界のトップ選手が出場を予定している。

 ◆Xゲーム 1995年に米スポーツ専門局ESPNが創設した、BMXやスノーボード、スケートボードなど世界最高峰のアクションスポーツの祭典。競技を複数、同時に実施する形式。米国など13か国で開催され、延べ600万人以上が観戦した。日本では2022年から3年連続の開催で、今年は3競技、11種目が実施され、世界各国から約80選手が参加。世界ランク上位者や、世界大会での活躍が認められた招待選手だけが出場できるため、五輪に次ぐ世界大会の一つと位置づけられる。

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