友風が魂のはたき込みで3場所ぶりの勝ち越し 「きょうは花道で絶対に負けられないと思いました」

友風(左)はをはたき込みで朝紅龍を破る(カメラ・越川 亘)

◆大相撲秋場所11日目(18日、東京・両国国技館)

 今年6月に独立した中村部屋の東十両11枚目・友風が東8枚目・朝紅龍(高砂)をはたき込んで8勝3敗。3場所ぶりの勝ち越し決めた。

 「取組前に体の反応に任せようと思いました。こういう時は、はたき込みで決まるんです。そういう意味ではイメージ通りですね。立ち合いも良かったし、前に圧力もかかっていた」。最後は相手の首根っこを押さえる“友風スペシャル”で勝負を付けた。

 中村部屋が活気づいている。「そうなんですよ。嘉陽も勝ち越しましたし、幕下では宮城も5勝目を挙げました。十分すぎる結果じゃないですか。花道で『きょうは絶対に負けられない』と思いました」。師匠の中村親方(元関脇・嘉風)の独自の指導法が着実に浸透している。「それに尽きます。それ一択でしょう」と言い切った。

 弟弟子の嘉陽とともに3敗をキープ。上位がもつれれば優勝争いにも加わる可能性がある。「微塵(みじん)も考えていません。尊富士の強さもわかっていますし、力士目線から見てもそれはないですよ」と話していた。

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