中村部屋が来月、岡山・和気町で合宿 地元出身の和気乃風が勝ち越しでがい旋

中村親方

◆大相撲秋場所10日目(17日、東京・両国国技館)

 西三段目20枚目・和気乃風(中村)が、同19枚目・栃登(佐渡ヶ嶽)を寄り切って4勝1敗。勝ち越しを決めた。右上手を取って休むことなく前に出た。「今場所は攻めようと思っていました。稽古の成果も出ています」。中村部屋独自の2部練。午前中のサーキットトレーニングなどで動きも良くなったという。

 今場所は負けられない理由があった。来月に地元・岡山の和気町で合宿を行うことが決まった。太田啓補町長が2年後に大相撲の巡業を招致したい意向を持っており、その準備段階として和気乃風の中村部屋が合宿を行うことになった。

 日体大を卒業して2016年、尾車部屋に幕内・嘉風(現中村親方)の内弟子1号として入門。「(合宿のことは)モチベーションになりました、勝ち越したので胸を張って帰れます」と和気乃風は笑顔を見せた。「江戸の大関より故郷(くに)の三段目」が来月、がい旋する。

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