桐生祥秀「すごいワクワクしました」個人でのパリ五輪代表は厳しいがリレーは「選ばれればしっかり仕事を」…陸上日本選手権

男子100m決勝、ひきあげる桐生祥秀(左)とデーデー・ブルーノ(右、カメラ・岩田 大補)

◆陸上 ▽日本選手権 最終日(30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

 男子100メートル決勝で、元日本記録保持者の桐生祥秀(日本生命)は10秒26(向かい風0・2メートル)で5位だった。個人でのパリ五輪代表入りは厳しい状況となったが、レース後は「一生懸命走って、全力で負けました。すごいワクワクしました。これに結果がついてきたらめちゃくちゃ良いんですけど。こうやってワクワクして日本選手権のスタートラインに立つっていつぶりかなって。終わった後に、足速くなりてえって思いました」と、少し吹っ切れたような表情で話した。

 パリ五輪を目指すまでの道のりは「短かった」という。「東京五輪が終わってから、次はパリだ、パリだと思いながら。でも実際パリまで続けるかって東京五輪が終わってからわからなかった。パリがあるからとりあえず今年までやってみようって」と素直な気持ちを語る。

 来年は東京で世界選手権、28年はロサンゼルス五輪が開催される。「(選考が)今、終わったときに、うわ、もう一回五輪目指したいなって。ロスまで本当は目指したいですけど、それがどうなるかわからない。1年1年しっかりやって、ロスが来たらいいなくらいですね」とうなずいた。

 ただ、パリ五輪での400メートルリレーでの代表入りの可能性は残っている。「選ばれればもちろんしっかり仕事をします。それに合わせて調整しないといけない」と話した。

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