田中希実が5連覇で代表内定 ドルーリー朱瑛里は7位 陸上日本選手権女子1500M

女子1500メートル決勝、優勝した田中希実(カメラ・小林 泰斗)

◆陸上 ▽日本選手権 第2日(28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)  

 女子1500メートル決勝は、日本記録(3分59秒19)保持者で21年東京五輪8位入賞の田中希実(24)=ニューバランス=が4分1秒44で、パリ五輪参加標準記録(4分2秒50)を突破して優勝し、2種目の日本代表に内定した。4分11秒03の自己ベストで2位と健闘した井手彩乃(資生堂)を50メートル以上も引き離し、圧巻の日本選手権5連覇を果たした。

 田中は今大会で800メートル、1500メートル、5000メートルの3種目に出場。5000メートルはすでにパリ五輪代表に内定している。「今までの日本選手権の中でもいい状態で臨めました。優勝を目標にしてタイムも意識し、それを体現するレースができて、良かったです。中盤で少しきつくて、思ったより余裕は持てなかったですけど、最後まで押し切ったからこそ、タイムが出ました。これからにつながるレースになったと思います。今の段階では、まだ世界のスピードには自信がないですが、1500メートルのスピードを出していくような5000メートルのレースにできればと思います」と引き締まった表情で話した。勢いに乗って、パリに向かう。

 高校生で唯一、決勝に進出したドルーリー朱瑛里(岡山・津山高2年)は4分18秒16で7位だった。

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