3万円以上の多機能ドライヤーを美容のプロが実践レビュー。3年間毎日使うとして、1ヵ月1000円程度でこのコスパは…!

(撮影◎目黒智子 イラスト◎茅野美代子)
ドライヤー、美顔器、健康器具――。髪や肌、体に一歩踏みこんだケアができる機能が充実する一方で、高価な買い物だから、と購入の決心がつきにくいのも事実です。今回は、注目のビューティギアを美容のプロが試して実力をチェックしました。ヘア&メイクアップアーティスト・山本浩未さん、ビューティライター・片岡えりさん、雑誌『婦人公論』美容担当Kの3名が選ぶ実力派アイテムとは――自分にとって必要で便利か、使いこなせるかの判断材料に役立てて!(撮影◎目黒智子(人物) イラスト◎茅野美代子 取材・文◎片岡えり)

* * * * * * *

【写真】ドライヤーはここまで進化している…!付属のアタッチメントでヘッドスパも

時短でしっかり美容効果が叶う美容ギア

雑誌『婦人公論』美容担当K(以下、K) 最近の美容ギアは、進化が目覚ましいと感じます。山本さんは、最新アイテムを試されることも多いようですが、使ってみていかがですか?

山本 すごく時間をかけて頑張らないと手に入らなかった美容効果が、ギアを使うことで短時間かつ簡単に叶うという実感はあります。そういう意味で、美容ギアを使ったお手入れは「21世紀美容」。肌や髪に自信がなくなる『婦人公論』世代こそ、使うと強い味方になってくれると思います。

片岡 美容ギアがもたらすものは、スキンケア以上、クリニックでの施術未満、という印象。だから、美容医療はちょっとハードルが高いと感じている人に最適な文明の利器ですね。

山本 医療と同レベルだったら、逆に怖いじゃないですか。安全に、手軽に、即効性を実感できる。それこそが魅力です。

K そんな美容ギアのなかでも、注目度が高く、盛り上がっているのがドライヤー。

山本 ドライヤーは、真っ先におすすめしたい! 革命を起こしたのはダイソンですよね。熱ではなく風で乾かすのが特徴で、髪も頭皮も傷みにくい。以降、ドライヤー市場は、低温&大風量が主流に。乾くのが速いです。

毎日何年も使うからドライヤーはコスパ優秀

K お風呂上がりのドライヤー時間が長いと疲れるし、汗も出る。速乾は助かります。でも、ただ早く乾くだけではないですよね。

山本 そう、高性能なのが今のトレンド。髪内部の水分を逃がさず、保護するというヘアケア効果が優れているから、乾かすだけでまとまる髪に仕上がります。たとえば私が愛用しているパナソニック。水分を微細化したイオンを髪に届け、守りながら乾かすのが特徴です。私はシャンプーの後にコンディショナーを使わず、これで仕上げるだけ。それでもきしまず、ふんわり、サラサラに仕上がって、ちょうどいいんです。

片岡 高機能なのに、洗面所の引き出しに収まるコンパクトなサイズも魅力ですよね。

山本 細毛や抜け毛が気になる人はアデランスのものもよさそう。付属のアタッチメントを使えば、頭皮ケアもでき、根元からふんわり立ち上がってくれる。

K ダイソンのスーパーソニックにも、髪のツヤを出すアタッチメントがついていますね。髪表面を撫でるだけという簡単さで、浮き毛を抑えたりできる。優秀です。

片岡 とはいえ、このあたりの多機能ドライヤーは3万〜5万円台と価格は若干高めで、ためらう人もいるかもしれませんね。

山本 でも、考えてみて。ドライヤーは毎日使うし、簡単には壊れないからコスパは悪くないと思うんです。たとえば3万6000円のものを3年間毎日使うとしたら1ヵ月1000円程度。家族全員で使うなら、さらにお得。髪が傷みにくくツヤツヤになって、乾かす時のストレスも減るし、絶対損はしません!

K お手頃価格のドライヤーも進化していて、サロニアは1万円台ですが、速く乾くのにダメージレスでツヤも出ますよ。

【 ヘアケアアイテム (ドライヤー)試したのはこれ 】

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

⚫︎用語解説【LED】
発光ダイオード。美容では、その光によって肌を適度に刺激し活性。赤色は真皮に到達し線維芽細胞の活性化やコラーゲン産生を促進。青色は抗菌作用やピーリング効果が。緑色は色素沈着の軽減、黄色は細胞修復やターンオーバーの改善など、色によって特性が変わる

うねりやクセの修整はブローよりアイロンが簡単

片岡 私は、最初にダイソンのドライヤーで全体を乾かして、アイロンで表面を整える二刀流です。

山本 加齢により増えるうねりやクセ、浮き毛を、ブローで修整するのはプロでも大変。だからアイロンで仕上げるのは大賛成です。

ダイソンのアイロンを試す山本さん

K ただ、これまでのアイロンは高温になるため髪を傷めるという印象がありました。それが最新のものは性能が上がって、髪を傷めにくい。しかも、濡れた髪にも使えるものが登場しています。たとえば、ヤーマンのアイロン。洗髪後の髪に低温モードで当てると、トリートメントを浸透させる効果があるんです。

山本 ダイソンのスティック状ドライヤーも面白い。アイロンとして濡れた髪に使えるのはもちろん、ドライヤー機能もあって、後頭部を乾かすのに便利だわ〜。

片岡 パナソニックのアイロンも秀逸。縮毛矯正をかけたような、するんとしなやかな髪に仕上がる。それなのに、ダメージが少なくて驚きました。電源を入れてから熱くなるまでも速い!

山本 リファから新登場した、スタイリングが楽しくなるドライヤーも見逃せません。ボリュームがなくなる大人の髪を根元からふわっと立ち上げるアタッチメントは、人の指を模したものだそう。よく考えられています。

リファのドライヤーを試す片岡さん

【 ヘアケアアイテム (アイロン)試したのはこれ 】

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

ーーーーー

※記事内の商品価格はすべて税込です

ジャンルで探す