【ナスとササミのふわとろ酒蒸し】包丁、まな板いらず!塩と酒をふって蒸すだけ。ポリフェノールがたっぷりナスの皮でご自愛のもう1品!

「ナスとササミのふわとろ酒蒸し」
栄養士でありフードコーディネーターでもある藤岡操さんが「食堂のおかみ」になりきって提案するレシピ連載。大胆にも、この店のお品書きは「酒蒸し」1本!といっても、具材がや調味料が変われば趣も変わる魔法のレシピ。蒸し器がなくても、フライパンと日本酒や料理酒さえあれば誰でもできるメニューの数々。第42回は「ナスとササミのふわとろ酒蒸し」です。

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【写真】茄子の皮と梅干でもう1品!

本日のメニュー
「ナスとササミのふわとろ酒蒸し」

買い物に行こうと準備をしていたら、クシャミをした瞬間に腰がグキッ!
朝からえらいこっちゃです。
重たいものを持つのも、座り仕事も、クシャミも控えめにせねば……。

どうやら私の6月は〈カラダいたわり月間〉になりそうです。

本日は、「軽やか」をテーマにしたナスとササミの酒蒸し。

私はナスは皮ごと食べる派ですが、軽やかな色合い、食べ心地を目指して、皮はむくことにしました。

でも、ナスの皮は捨てません(キッパリ)。
ナスの皮には、抗酸化作用のあるアントシアニンというポリフェノールが含まれ、細胞を酸化から守り、血液サラサラ、眼精疲労の改善などを期待できます。このパワーを捨てるのは、惜しいのです。

ナスの皮を使ったもう一品は最後に紹介するので、ぜひお楽しみに。

というわけで、本日は……
塩と酒だけで驚くほど美味しくなるシリーズ! 
ナスとササミのふわとろ酒蒸しです。

「ナスとササミのふわとろ酒蒸し」の作り方

「ナスとササミのふわとろ酒蒸し」

「ナスとササミのふわとろ酒蒸し」 

《 材料(1人分) 》

ナス………………………………………………中2本(200g)
鶏ササミ…………………………………………180g
A 料理酒(塩分ゼロ)………………………大さじ2
  塩……………………………………………3つまみ
大葉(千切り)、しょうが(みじん切り)……各適量

《 作り方 》

1)ナスはヘタを落としピーラーで皮をむく(皮はもう一品用に取り置く)。

2)耐熱ボウルにナス、ササミを入れ、Aを全体にふる。ふんわりとラップをかけ、電子レンジ(600w)で約5分蒸す。

3)熱いうちにお箸でナスとササミを裂き、器に盛り、大葉、ショウガを添える。

※塩ひとつまみは、指3本でつまんだ量です。

ナスの皮はピーラーで簡単にむけます。ポリフェノールが含まれるので、捨てずにもう一品に活用!

塩と酒をふって蒸すだけで美味!

ナスもササミも切らずに丸ごと、塩と酒をふって蒸すだけ。
こんなにシンプルなのに、ビックリするくらい美味しくなるんです。

丸ごと蒸したナスはふわとろ。
ササミはノンオイルなのに酒のおかげでとてもしっとり。
お箸でザックリ裂くと、ナスの優しい甘味とササミの旨味、酒の風味がからみ、
「これは料亭の一品?」と思うほど、ふくよかな味わい。
蒸し汁がとんでもなく美味しいスープと化しています。

電子レンジでササッと作れるので、真夏のリピートも確定です。

さて、取っておいたナスの皮で作ったもう一品もご紹介しましょう。
梅干しを使った、だし茶漬けのようなご自愛スープ。
こちらも絶品です。

●今日のおまけ 梅雨時のご自愛スープ〈ナス皮の梅だしスープ〉

味噌汁2杯分のだし汁にカットしたナスの皮を入れてひと煮立ち、ちぎった梅干しを種ごと入れて混ぜたら完成。少し置くとキレイな赤紫色のスープになります。ごはんにかければ、もはや〈しば漬け茶漬け〉!

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