「20代よりも体のキレが良くなった」プロサーファー田嶋鉄兵のオンラインフィットネスとは
田嶋鉄兵。サーフィンに明るい人なら知っているであろう、日本のプロサーフツアーでグランドチャンピオンに輝いた経歴を持つ男だ。
2009年にハワイへ移住後、フィジカルトレーニングの重要性を感じ、コロナ禍でそれを確信。自分自身のカラダ作りに加え、そのメソッドをハワイからオンラインで発信している。
20代の頃よりカラダのキレが良くなった
優しい朝日が木々や芝生の緑を照らし、鳥がさえずる早朝のアラモアナ ビーチパーク。心穏やかに一日をスタートできる公園に、田嶋鉄兵の姿はあった。
ビーチパークと呼ばれるとおり公園は海沿いに立地。沖ではサイズの小さな波がブレイクしている。その様子を見て「今日はファンウェーブですね。カラダをほぐしたら軽くサーフしてきます」と言う。
そして公園内にスペースを見つけると、ストレッチと軽強度の自重トレーンングでカラダを温める。頭とカラダを目覚めさせたら海へ。「軽くつかってきます」とパドルアウトをしていった。
毎日のように海に入っていた以前と違い、今は“ほぼ週イチサーファー”だと言う田嶋さんはプロサーファー。24歳で日本プロツアーの年間チャンピオンに輝いた実力者だ。
初めてハワイの地を踏んだのは10代前半。世界屈指の波が期待できる冬のノースショアを目的地に、スキルアップを目指してのことだった。
以来、毎年のようにノースショア通いが続いたが、スタンスが変わったのは20代で移住してから。ワイキキを中心としたサウスショアにも波があり、サーフコミュニティ以外の人たちもサーフィンを楽しんでいる風土に触れたため。
2015年頃にはよりハワイを感じて暮らせるように自分発信の仕事をスタート。それが常夏の島でのファンサーフを楽しみにする人たちに向けたサーフガイド&スクール「TEPPEI TAJIMA SURF EXPERIENCE」だ。
「サーフスポットへのアテンドや、スキルアップを目指す“田嶋塾”をメニューにしたものでした。ローカル気分が味わえるところも好評だったのですが、コロナ禍で渡航が制限され軌道修正の必要が出てきました。そこでオンラインフィットネスのサービスを始めることにしたんです。」
実は海外サーファーとの対戦でフィジカルの差を痛感してきた経験から、かねてよりカラダのことに興味を持っていたという。
そのためオンラインでのコースを受講し、世界がパンデミックに襲われるよりも前にNASMという団体のパーソナルトレーナーの資格を取得していた。
NASMは「全米スポーツ医学協会」という世界95カ国に展開する世界最大のパーソナルトレーナー団体。パーソナルトレーニングに関する知識とNASM独自のメソッドを学んだ人がその資格を取得できる。独立後は顧客に応じたトレーニングが提供でき、田嶋はそこにサーファーとしての見識をプラスした。
「僕自身、ハムストリングと呼ばれる太ももの裏の使い方が良くなかった。ブラジリアンなど外国人サーファーのように“バネ”のあるライディングをするためには、その部位を効果的に使う必要があることを学び、どう“使う”のかも体得できました。おかげでサーフィンは大きく変わりました。」
この田嶋メソッドが秀逸なのは、トレーナーとしての学びに、サーファーとしての経験をブレンドして独自のプログラムを形成しているところ。
何よりサーフィンを“言語化”している点は他に類がなく、日本在住サーファーからのリクエストもあとを断たない理由となっている。
ストイックすぎる!? “グラチャン田嶋”の平日ミールパパラッチ
「月〜金曜は徹底的に制限します」と話す田嶋さんの食事を拝見。これを手本にすれば、アナタもカラダはバキバキになる!?
「まったく写真映えしませんよね(苦笑)」と話す平日の食事は3食すべてボディバランスとパフォーマンスを考えたストイックなメニューに。
鶏の胸肉、サーモン、99%リーンのターキーなどタンパク質が豊富なものを、油を極力使わずシンプルに。
ブロッコリーやカリフラワーといった筋トレ族にとっては定番の副菜を添えて。きゅうりの漬物やセロリのピクルスは常備菜として作り置きしたものを食べる。
HISASHI UCHIDA=写真 小山内 隆=取材・文 伊澤慶一=文
(この記事はOCEANS : 『「20代よりも体のキレが良くなった」プロサーファー田嶋鉄兵のオンラインフィットネスとは』より転載)
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07/29 04:50
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