ホーバス監督に八村の質問はNG!バスケ日本代表、モンゴルに快勝も未だ深い溝

八村

 バスケットボール男子日本代表が11月21日、パリ五輪後初の代表戦となったアジア杯予選初戦(対モンゴル)を93-75と快勝した。日本バスケットボール協会(JBA)は試合よりも絶対的エース・八村塁による協会とホーバス体制に向けた“ダブル批判”への火消しに躍起。ホーバス監督に向けて「八村発言に関する質問はNG」と規制を強めている。

 八村は日本代表の強化について「お金の目的があるような気がする」とバッサリ。では、実際はどうなのか。

 JBAとBリーグは2016年からソフトバンクが年間30億円(金額は推定)でトップスポンサー契約をしている。

「今年5月に契約を更新しています。年数は非公表ですが複数年で100億円以上の支援を受けているのは確実です」(スポーツ紙担当記者)

 この大型契約は2016年にソフトバンク・孫正義会長とBリーグの初代チェアマンだった川淵三郎氏による“二者会談”により決まった。「孫会長が川淵氏に白紙の小切手を渡したなんて噂も流れました」と前出・スポーツ紙記者は言う。

 日本代表の活躍はBリーグの人気を支えることになり、現在、バブル状態にあることは確か。JBA副会長でもあるBリーグの島田慎二チェアマンは19日、23-24年シーズンのクラブの決算概要を発表。全クラブの営業収入は過去最高の552億円となり、昨季から137億円も増加している。

 島田チェアマンは「CBA(中国リーグ)やユーロリーグと並ぶか、上回る規模になった。NBAに次ぐ第2のリーグになるという目標は収入に関しては一定のところでは達成できた」と鼻息は荒い。

 ただし、八村とは代理人を通してコンタクトしている状況で、JBAと八村の“ミゾ”は当分埋まりそうにない。

小田龍司

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