【巨人】阿部監督に課せられた一番弟子・坂本勇人の“再生”

坂本勇人

 6月22日、ヤクルト戦(東京ドーム)では7番・三塁で先発出場し、今季初の3打席3三振に倒れた巨人坂本勇人。翌23日はついに出番がなかった。

 23日の試合では4-3と何とか勝利した巨人だが、22日は広島と並んでリーグ最多タイの今季12度目となる完封負け。とにかく打てない状況は交流戦明けも継続中で、阿部慎之助監督も「ゼロに抑えたら一生負けないけど、ゼロだったら一生勝てない」とボヤキ節だ。

「22日の試合前、阿部監督は早出練習で異例の打撃投手を務め『打てない人が来た方がいいと思うんですけどね。いくらでも投げてあげますから』と語っていましたが、これが坂本に対する檄ではないところに今の巨人の問題がある。坂本を外した23日の試合終了後も『まあ体調も考慮して外しているんだけど、本人も内容が良くないのは知っているはず。週明けもちょっと分からない』などと何とも手ぬるいですからね」(夕刊紙記者)

 阿部監督と坂本との関係は「坂本が高卒1年目から阿部監督の自主トレに参加している、いわば一番弟子です」(前出・夕刊紙記者)。阿部監督は就任早々、坂本の三塁をあっさり確約し、坂本も「阿部さんに関しては特別な感情がある」と口にしているだけに、手ぬるいというのも頷けるが…。

「坂本が打撃好調ならば不動の4番・岡本和真の後ろに置く打順も考えられますが、打率2割3分台で本塁打わずか4本では、とてもクリーンアップは任せられない。ちなみに今季の年俸は推定6億円の坂本は、来季が複数年契約の最終年になる。年齢も今年12月で36歳。もう一度完全復活を遂げるためには、阿部監督自身が責任をもって厳しく“再生”させる必要があるでしょうね」(前出・夕刊紙記者)

 このままでは、昨季の数字(打率2割8分8厘、22本塁打)さえ上回れないかもしれない。

小田龍司

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