大谷が待ち焦がれた舞台 逆転満塁弾のフリーマン「夢見てきた瞬間」

ワールドシリーズ第1戦の十回裏、逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、チームメートの出迎えを受けるドジャースのフリーマン(中央)=USAトゥデー・ロイター

 大リーグは25日(日本時間26日)、ワールドシリーズがロサンゼルスで開幕し、ナショナル・リーグを制したドジャースがアメリカン・リーグ覇者のヤンキースに6―3で先勝した。2―3の延長十回、フリーマンが開催120回を数えたシリーズで史上初となる逆転サヨナラ満塁本塁打を放った。

 メジャー7年目で初出場を果たしたドジャースの大谷翔平は「1番・指名打者」で、八回に自身のシリーズ初安打となる二塁打を記録。5打数1安打1得点だった。

 ドジャースは先発フラーティが六回途中2失点と粘投。故障から復帰したグラテロルや左腕ベシアら5投手の継投で劇的な逆転劇を呼び込んだ。

 第2戦は26日にロサンゼルスで行われ、ドジャースは山本由伸が先発マウンドに上がる。

■大谷翔平、待ち焦がれた初WSに表情豊か

 「ずっとめざしてきた場所」と口にしていた。前日には「いよいよ来たな」と言った。

 ドジャース大谷翔平にとって、待ちに待ち焦がれた場所だ。大歓声に迎えられて入った第1打席、初球からスムーズにスイングした。昨季のサイ・ヤング賞投手コールの約154キロの速球にやや差し込まれた打球が、ア・リーグ本塁打王の中堅手ジャッジのグラブに収まった。

 まるで、大谷が自分で脚本を書きあげたかのように、これ以上ない舞台が整った。自身初の「頂上決戦」の相手が、最多27度の優勝を誇るヤンキース。そして、野球界を代表する豪華なキャストが顔をそろえた。そんなスペクタクルな試合に、「主役」の一人である背番号17の心が躍らぬはずがない。

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