ドラフト1位、甲子園経験ない高校生3人指名 地道に鍛え夢の舞台へ

プロ野球ドラフト会議でソフトバンクに1位で指名された、神戸弘陵の村上泰斗投手=2024年10月24日午後5時55分、神戸市北区、原野百々恵撮影

 プロ野球のドラフト(新人選択)会議が24日、東京都内で開かれた。1位指名を受けた高校生4人のうち3人には甲子園出場経験がない。全国的に無名の存在ながら、地道に鍛えあげ、憧れの舞台にたどり着いた。

 ソフトバンクに1位指名された神戸弘陵高の村上泰斗投手は今夏の兵庫大会3回戦で敗退。負けた直後は「プロの夢が絶たれた」とまで落ち込んだが、最速153キロの速球が評価された。「高校野球の大きな舞台に立てなかった分、プロ野球では頑張りたい」

 西武から1位指名を受けた金沢高の斎藤大翔(ひろと)遊撃手も3年間、甲子園に縁がなかった。「石川大会で負けた悔しさはあるが、野球ができた環境に感謝したい」と話し、甲子園に出た同学年のライバルたちに「絶対負けたくない」と意気込んだ。日本ハムが交渉権を獲得した福岡大大濠高の柴田獅子(れお)投手は「甲子園に行けなかった悔しさも含めて、プロでは大事な試合を任されて勝てる選手になる」と力強く誓った。

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