福岡ゆかりの選手もドラフト指名続々 大濠高・柴田や九産大・浦田ら

日本ハムから1位指名され、仲間に胴上げされる福岡大大濠の柴田獅子投手=2024年10月24日午後6時29分、福岡市中央区、日吉健吾撮影

 24日にあったプロ野球ドラフト会議では、福岡ゆかりの選手たちの指名が相次いだ。

 福岡大大濠高の柴田獅子(れお)投手は、日本ハムとソフトバンクから1位指名された。地元の西日本短大付高出身の新庄剛志監督が当たりくじを引き、日本ハムの交渉権獲得が決まると、「素晴らしい若手の選手が多くいるイメージ。加われてうれしい。エースの伊藤大海投手と話してみたい」と期待を膨らませた。

 大濠高には「強制的ではなく、自主性を尊重してくれる練習環境」が自分に合っていると感じて進学した。下半身を鍛え上げた結果、今年の春ごろに直球の「平均球速」が140キロ台に達し、プロへの手応えをつかんだという。

 今夏の福岡大会は決勝で敗れたが、投打の中心として活躍し、打率も5割超を記録した。その後、筋肉の仕組みや栄養に関する本を読んで知識を蓄え、けがを防止するためのトレーニングや食事の見直しにも取り組んできたという。身長187センチで、大濠高の八木啓伸監督は「体が大きいだけでなく、研究熱心な性格。今後伸びる選手」と太鼓判を押す。

 投打の二刀流に意欲を見せる柴田投手。メジャーリーグ・ドジャースで活躍する大谷翔平選手に、「少しでも近づきたい」と話す。そのためにも、プロ1年目はまず、ケガをしない体作りに取り組むつもりだという。(石垣明真)

 九州産業大の浦田俊輔選手は、巨人から2位指名を受けた。「走攻守3拍子そろった内野手」という前評判通りの上位指名で、「こんなに高く評価していただけると思っていなくて、驚きの気持ち。やっとプロのスタートが切れる」と笑顔で話した。

 長崎市出身で、地元の海星高から九産大に進んだ。スピードが武器で、福岡六大学リーグでは遊撃手として3年秋から3季連続盗塁王に。打撃も成長をみせ、4年秋には打率4割8分8厘で首位打者にも輝いた。

 巨人に指名を受けたことについては、「スター選手がたくさんいる。積極的に声をかけたい。坂本勇人選手に守備を教わりたい」。将来的な目標は「15年以上活躍できる『息の長い選手』になること。首位打者と盗塁王、ゴールデングラブ賞を取りたい」と語った。(酒瀬川亮介)

 福岡ゆかりの選手ではこのほか、久留米商高出身の安徳駿投手(富士大)が地元ソフトバンクから3位で、福岡舞鶴高出身の木下里都投手(KMGホールディングス)も阪神から同じく3位の指名を受けた。日本経済大(太宰府市)の林冠臣選手は西武4位、福岡大大濠高出身の山城航太郎投手(法政大)は日本ハム6位だった。(坂本純也)

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