崖っぷちのドジャースが大勝し、2勝2敗に 大谷翔平も適時打で貢献

地区シリーズパドレス戦の二回表、ドジャースの大谷翔平は右前適時打を放つ=小林一茂撮影

 大リーグは9日(日本時間10日)、地区シリーズ(5回戦制)が各地であった。大谷翔平山本由伸がいるドジャースは、敵地サンディエゴでダルビッシュ有松井裕樹がいるパドレスと対戦。負ければ地区シリーズ敗退が決まる崖っぷちで8―0と大勝し、対戦成績を2勝2敗とした。

 大谷は「1番・指名打者」で先発出場し、3打数1安打2四球だった。

 大リーグ1年目の松井は8点を追う九回に7番手でポストシーズン初登板。低めに集める投球で打者4人を無失点に抑えた。

 10日(日本時間11日)は移動日で、第5戦は11日午後5時8分(同12日午前9時8分)からドジャースの本拠ロサンゼルスで開始予定。

 大谷は一回の第1打席は甘いコースの99マイル(約159キロ)直球にバットを出したが、二ゴロに倒れた。続くベッツが2戦連続のソロ本塁打を放ち、ドジャースに先取点をもたらした。

 大谷は1―0で迎えた二回の第2打席で2死一、三塁から外角高めのスイーパーを右前へ。適時打で追加点を挙げ、塁上で右腕を振り上げて叫んだ。ベッツも右前適時打で続き、3―0とした。

 ドジャースは三回にスミスが中越えに2ラン、七回にラックスが右越え2ランを放つなどしてリードを広げた。

 継投もはまり、8投手のリレーでパドレス打線を封じた。

 第3戦に敗れて崖っぷちに立った前夜、大谷は「連勝すればいいゲームだと思っている。後がないとかっていう感覚自体がいまの僕には特にない。(自分の)状態自体はいいとは思います」と話していた。

 ドジャースとパドレスは2022年の地区シリーズでも戦った。ドジャースが第1戦(本拠)に勝ち、第2戦(同)と第3戦(敵地)で連敗という流れは今年と同じ。当時はドジャースが第4戦(同)も落とし、1勝3敗でシーズンを終えた。(サンディエゴ=高橋健人

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