ヤクルト・青木宣親が今季限りで引退 プロ野球の野手で最年長

ヤクルト・青木宣親

 プロ野球の野手で最年長選手の東京ヤクルトスワローズ青木宣親(のりちか)外野手(42)が今季限りで引退することになった。13日、球団が発表した。

 同日に東京都内で記者会見した青木は引退を決断した理由について「自分の思ったようなパフォーマンスをファンに見せることができなくなったことが一番。後輩たちにも示しがつかないし、若い選手たちの成長も感じた」と話した。プロ生活の21年間を振り返り、「1日1日と思ってやってきたんで、すごく早かった。点数をつけると100点満点。苦しみながらも何とか結果を残し、すごく大きく成長できた」と言葉を選びながら語った。会見では山田哲人村上宗隆内野手から花束を贈られ、涙ぐむ場面もあった。

 青木は宮崎・日向高、早稲田大を経て、2003年のドラフト4巡目でヤクルトに入団。05年に新人王と首位打者を獲得するなど走攻守そろった選手として頭角を現し、07、10年にも首位打者に輝いた。12年から大リーグ・ブルワーズなど7球団でプレーし、14年にはロイヤルズでワールドシリーズに出場した。17年に日米通算2千安打を達成。18年からヤクルトに復帰し、21年にはチームの日本一に貢献した。

 ヤクルトで15年目の今季は代打での出場が多く、61試合に出場し、打率1割9分2厘。8月5日に1軍の選手登録を外れていた。大リーグ6年間を含む21年間のプロ生活での通算安打は2723安打(日本1949安打、大リーグ774安打)。

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