ガールズケイリン最年長優勝・44歳高橋梨香が成長を続ける理由「練習内容を変えず、継続することが自信に」

　20代のころのようには動けない、それでも――。たくさん失敗した経験があるから、若い人よりできることがある。現役最年長アスリートに聞く「成長し続けられる秘密」とは！？

　実業団のトライアスロン選手だった高橋梨香（44）は、引退して会社員として勤務していたとき、ガールズケイリンの選手募集を知り挑戦。32歳で合格し、今年は通算100勝を達成するなど、絶好調だ。

「40代になって生活面で変えたことは、体を冷やさないこと。朝起きたら足湯をして温め、飲み物は常温です。練習では、昔から気合と根性のタイプ（笑）。内容を変えず、継続することが自信になるというか。40代になって結果がよくなってきているのは、デビュー以来の練習の継続の結果だと思っています」

　公営競技は、負ければ罵声が飛ぶ。メンタル維持は？

「最初のころは、かなり落ち込みました。でも自分がボートレースで舟券を買ったときに、負けたお客さんの気持ちがわかったんです。私に期待して車券を買ってくれているのだから、その期待に応えられるよう次は頑張ろうと、ポジティブに思えるようになりました。常に3連対（ 3着以内）に絡むこと、決勝に残ることを目標にしています」

　現在、ガールズケイリンの最年長優勝選手となった。

「20歳以上も年の離れた選手に対しても、スピードだけではなく、技術と経験でカバーできる。そう思うと、ワクワクします。気持ちが切れるまでは走り続けたいですね」

たかはしりか
1979年生まれ　埼玉県出身　ガールズケイリン3期生で、デビューは2014年。ホームバンクは西武園競輪場。44歳7カ月14日の最年長優勝記録保持者でもある