大谷翔平にささやかれる2025年“盗塁減”の不安…大きすぎた「名一塁コーチ」放出にファンから“ロス”の声も
メジャーリーグでは、ワールドシリーズ(WS)の連覇は難しいといわれている。理由はさまざまだが、そのひとつに、FA取得期間の短さがある。日本の国内8年、海外9年に比べ、メジャーでは6年と短いため、選手の流出が激しいのだ。
そのため戦力の定着が難しく、今季、世界一になったとしても、来季は下位に沈むということはこれまでにもあった。長い歴史のなかで連覇を成し遂げたのは、のべ14チームあるが、直近では1998~2000年のニューヨーク・ヤンキースまでさかのぼらなければいけない。
今季、4年ぶりにワールドシリーズを制したロサンゼルス・ドジャースは来季、それ以来となる連覇に挑む。まだシーズンが終わって間もないが、ド軍は連覇に向け、さまざまな補強、放出を画策している。
11月14日現在、新たな補強の発表はまだないが、放出では動きがあった。しかもド軍にとっては、相当に頭が痛い話のようだ。
放出が決まったのは、大谷が一塁に出塁した際にヘルメット同士をぶつけ合う儀式「ヘッドバンプ」の相手、クレイトン・マッカロー一塁コーチ。来季からマイアミ・マーリンズの監督に就任するという。
「マッカローは2002年、ドラフト22巡めで捕手としてインディアンス(現ガーディアンズ)に入団。選手としてはメジャーに届きませんでしたが、2005年の現役引退後に指導者の道に進みました。ブルージェイズ傘下で監督を務め、ド軍の一塁コーチには、2021年に就任しています。
大谷翔平が今季、自己最多となる59盗塁を決めたのは、春季キャンプから取り入れた走塁フォームやスタートの改善が大きく作用しているといいます。ただ、シーズンに入ってからの功績でいえば、マッカローコーチの存在が大きかったことは間違いありません。
彼は相手投手のフォームを見て、投球するか牽制するかを見分けるのがとてもうまく、つねにストップウォッチを持っていて、足を上げてから何秒で投げるのかなどを計り、その都度、大谷に進言していました。
大谷の今季の盗塁失敗はわずか4つで、成功率はじつに93.7%。この驚異の数字を残せたのは、マッカローコーチのおかげといっても過言ではありません」(現地記者)
来季の大谷の活躍を切望するファンのなかには、“マッカロー・ロス”に陥った人も多かったようだ。Xでは、嘆きの声が多数、投稿されていた。
《大谷翔平ロスよりも来年はマッカローコーチがいないことの寂しさがきてる 選手たちの移籍とかも考えると寂しいから考えないようにしてる》
《マッカローコーチ監督決まったのか。おめでとうございます!! でも翔平ちゃんのごっつん相手が居なくなるのは寂しい~》
《マッカローコーチ 早い段階で他の選手より先に お名前を覚えました。 来季のマーリンズ戦を 楽しみにしています!さびしい》
もちろん、一塁コーチから監督就任への“栄転”を喜ぶ声も多い。
《マッカローコーチからの提案で始まったこのコツンを初めて見たときあまりにかわいくて悶え…るだけでなく移籍してすぐコーチとこんな風に良い雰囲気を築けてるんだと思ってすごく安心したことを思い出します。これまで色んなご指導ありがとうございました。新天地でのご活躍を祈っています》
今季終了時点での大谷の盗塁数59は快挙だが、ド軍のチームとしての盗塁数は、136で全体10位。トップはナショナルズの223で、ブルワーズが217、レッズが207と続き、ド軍の盗塁数は決して多くないが……。マッカロー・ロスを乗り越えて、「走りの大谷」を2025年も見せつけることができるか。
11/15 04:41
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