「なおド」が囁かれ…大谷翔平15打席連続無安打、チームは6年ぶり月間負け越しで2位と4.5差に「エンゼルスと変わらん」しびれを切らすファン

パドレス戦で本塁憤死した大谷翔平(写真・AFLO)

 

 世間はパリ五輪一色! その陰で、五輪まで連日ニュースになってきた大谷翔平と彼が所属するドジャースにブレーキがかかっている。

 

 パリ五輪競技開幕の7月24日から8月1日までドジャースは、3勝5敗と負け越し。早い回から投手陣が崩壊したり、主軸の当たりが止まったりしていることから、「パリ五輪の見過ぎで皆さん、寝不足?」なんて疑いの目も向けたくなるものだ。

 

 

「2つ負け越しているだけでは?」という声も聞こえてきそうだが、そうも言えない事情があるのだ。2位パドレスの猛追である。

 

 パドレスは同じ期間、7勝1敗と絶好調。対してドジャースの7月は、2018年4月以来の月間負け越しが決まり、最大で9あったゲーム差が、気がつけば4.5まで縮まっている。

 

 そんななか大谷の成績はというと、8月2日現在、打率.309、本塁打32本はア・リーグトップで、打点もトップのオズーナの84とは8差の2位と、三冠王を狙うに上々の位置につけている。

 

 しかし、周囲の評価は「大谷は調子を崩している」。根拠となるのが15打席連続無安打が続いていることだ。これはドジャース移籍後、最長となる記録だ。

 

 そしてドジャースは7月半ばあたりまで安定した戦いぶりを発揮してきただけに、PS進出に疑いを持つものは皆無に近かった。ところがこの急降下で、SNSでもザワつき始める。Xにはこんな声もあがった。

 

《ドジャースがパドレスに敗れ、今季初の月間負け越し。 大谷翔平は3試合連続ノーヒットで、15打席無安打。 チームは故障者続出で苦境に立たされている。 監督は救援陣の崩壊に頭を抱え、打撃陣にも離脱者が続出。 大谷も「踏ん張り時」と語る》

 

《大谷翔平 打率1位.309(2位.308)※鈴木誠也19位.270 本塁打1位32(2位31) 打点2位76(1位84) 打率は15打席ノーヒットで尚この数字、恐ろしい…》

 

《対パドレスは今季3勝7敗で3試合を残し2010年以来14年ぶりの負け越しが決まった。1番DHで先発出場した大谷翔平は3打数無安打1四球に終わり、今季初の3試合連続ノーヒット。4四球を挟んでいるものの、ド軍移籍後最長タイの15打席無安打となり、連続盗塁も4試合でストップした。》

 

《ドジャース、シーズン序盤は余裕の地区優勝を疑わなかったけど、ちょっと良くない空気が漂っている。 大谷にポストシーズン行ってほしいのは間違いないけども、4.5差で追いかけるのがダルと松井とスアレス(元阪神)がいるパドレスなのもなかなか面白い。》

 

 大谷の調子が落ちてきた大きな要因は疲れだろう。多くの選手が休養を取るなか、大谷は109試合中106試合に出続けている。もちろんチーム内では最多の出場。ならば「適度に休みを取ればいい」となるが、「チーム事情でそうもいかない」と現地記者は語る。

 

「いくらDH専門といっても、手術明けでリハビリの最中ですからね。でも、ベッツが骨折、フリーマンが息子の病気のために離脱しましたから、MVPトリオは大谷しかいないんです。彼が抜けると打線の力が極端に落ちる。だからデーブ・ロバーツ監督も、休ませたくても休ませられない、というのが実情でしょう」

 

 しかし、休ませることをずるずる引き延ばしして、大谷の体に疲れが蓄積してしまったら元も子もない。

 

 ところで、大谷が昨年まで所属したエンゼルスは数シーズン続けて負け越す低迷期にあり、大谷がいくら活躍しても「なお、エンゼルスは負けました」とニュースで語られることから、「なおエ」というキーワードがトレンド入りした。今のドジャースを見ていると、「なおド」が流行する日もそう遠くないような気もする。

 

 その証拠に、すでにXでは囁かれ始めている。

 

《今日の試合なんて、これまでのエンゼルスと何ら変わらん。このままズルズルいかないと良いけど》

 

《今日はなおドにすらならないね。 活躍してないし。1日オフ挟んで休んでくだせぇ。 明後日からなんか地味に調子良いアスレチックス、、、 3タコだけは辞めてくださいね》

 

《寝る or パリする? 寝る。 あ、ドジャースさよなら負けしたろ? 「なおド」とか言っちゃう?!》

 

 クリーンナップのベッツ、フリーマンの復帰は不透明。ベテランのカーショーが復帰するも、往年の投球とは程遠い内容。期限ぎりぎりで4件のトレードをまとめたが、主力として大きな戦力となる選手は皆無。この現状に捕手のスミスは「我々は乗り越えていく。間違いない。我々はドジャースだ。我々は野球界最高のチームだ」とナインを鼓舞しているが果たして……。

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