【パリ五輪】視聴者が絶賛する石川佳純、質問案から選手へのねぎらいまでびっしりの取材メモの“中身”

試合会場で取材をおこなう石川佳純。熱心なリポートが視聴者に評判だ

 

 7月31日(現地時間)、パリ五輪体操男子日本代表の岡慎之助選手が、個人総合で金メダルを獲得。男子団体に続く、今大会2つめとなる体操の金メダルを手にした。

 

 その様子をつぶさに見守っていたのが、フジテレビの五輪キャスターとして現地で取材をおこなっている、元卓球日本代表の石川佳純だ。キャスターとしてのキャリアは浅いながらも、その丁寧な取材ぶりが話題となっている。

 

 

 その取材の様子を間近で観察すると、好感を持たれる理由が見えてきた――。

 

 この日、フジテレビの現地キャスターを務める佐久間みなみアナ、スタッフとともに観客席で試合を観戦していた石川。ときおり、佐久間アナやスタッフに質問するなど、専門外である体操競技について、熱心に勉強する様子がうかがえた。

 

 そして午後7時半ごろ、競技も終盤に差しかかり、いよいよ岡選手の金メダル獲得が見えてきたときのこと。石川が手元に抱え込むノートを見てみると、そこにはびっしりと細かい文字が書き込まれていた。

 

「試合後に、選手に取材する際の質問案が書かれていました。先に6位だった橋本大輝選手、その次に岡選手の順に書かれてありましたね。

 

 橋本選手には『団体戦からの切り替え、難しかったと思いますが』『追われる立場としてどんなオリンピック』などと書かれていました。同じく、団体と個人で試合が組まれる卓球と、重なるところがあったのでしょう」(現地記者)

 

 石川の、オリンピアンへのリスペクトは、メモからも如実に感じられた。

 

「はじめに『おめでとうございます。いまの気持ち』と書いていた石川さんですが、その上に、何やら書き足したんです。後で見てみると『お疲れさまでした』と。

 

 質問案のメモですから、そんなねぎらいの言葉まで書く人は、なかなかいないでしょうが、石川さんはあえて書いていました。自分も元選手として『競技を終えた後には、まずねぎらいの言葉をかけないと』という、何か自分なりのこだわりがあったのでしょう。自分が選手だったら……と考えられるのは、石川さんの経歴ならではと感じました」(同前)

 

 視聴者から高評価を得ている石川。その裏には、元選手だからこそのきめ細やかな気配りがあったのだ。

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