「もっとゴン攻めで!」「もっと炸裂して!」瀬尻稜氏のスケボー解説にファン大歓喜「はまってもぉた〜」

東京にパリでもならではの解説をおこなった瀬尻稜氏(写真・時事通信)

 

 東京五輪に続き、パリ五輪でもスケートボードのストリートは、日本の男女が世界をリードしていることを証明してみせた。

 

 7月28日、女子ストリートの決勝がおこなわれ、日本の吉沢恋(ここ)が金メダル、赤間凛音(りず)が銀メダルをそれぞれ獲得。中山楓奈はベストトリックで得点を奪えず7位だった。

 

 

 東京五輪でも、西矢椛が金メダル、中山楓奈が銅メダルだったため、2大会連続で日本の2選手が表彰台に上ったことになる。

 

 続く29日の男子アスリート決勝では、堀米優斗が東京五輪に続く連覇を達成。しかも、ベストトリック最後の5本めを迎えるまでは7位で、土壇場での大逆転となった。

 

 日本の強さを見せつけた選手らの陰で、注目を集めている人物がいる。「ゴン攻め」「ビッタビタ」などの独特な言い回しで解説を務めた、プロスケーターの瀬尻稜(せじり りょう)氏だ。

 

 父・ 英明さんの影響で5歳からスケートボードを始めると、小学校2年生で早くも才能が開花。11歳のときに最年少AJSA(日本スケートボード協会)グランドチャンピオンを獲得した。

 

 その後も弱冠16歳にして3年連続4度にわたり、AJSAプロツアータイトルを獲得。早熟の天才でもあった。17歳だった2013年にチェコで開催されたワールドカップでは日本人として初優勝。日本のスケボー界のまさに第一人者として名が知られた。

 

 そんな彼の、東京五輪に続く解説だけに、女子ストリートが始まると「待ってました」とばかりに、Xでは “瀬尻節” を歓迎するコメントがあふれた。

 

《おぉ?? ヤバぁ キタっすねぇーー》

 

《今回も瀬尻節が止まりませんねw》

 

 一方、《昨夜予選だけ中継を見てたけど、私も東京五輪時に比べるとおとなしいなと思ってた》との意見もーー。

 

 たしかに東京五輪のように、流行語大賞トップ10入りを果たした「ゴン攻め」や「ビッタビタ」といった瀬尻氏ならではの新しい言い回しは、女子ストリートの時点では聞かれなかった。

 

 実際には「やば〜っ、来たっすね」「ノってきたっすね」「クオリティが半端ないっすね」といったものが多く、Xでは《もっとゴン攻め解説でいいんだぜ!》《もっと炸裂してもいいんだぜぇ》と、多くのファンが全開の “瀬尻節” を期待していた。

 

 翌日の男子アスリート決勝ではどうだったか。

 

 堀米が決勝1回めのランで最初の着地を決めると、「やば〜っ、きたっすね。クオリティがハンパないっス」と感嘆し、すかさずXで反応が起こった。

 

《「うほほほほ?!やっべぇ!!」 瀬尻節炸裂で笑った 瀬尻さんの解説好きやぁ》

 

《瀬尻節…はまってもぉた やっば〜》

 

《瀬尻ワード、パリオリでもおもろいww》

 

 新しい表現は登場しなかったが、賞賛は止まらない。決勝を通じて「やば〜」を連発、今回のパワーワードはこれかもしれない。

 

 スケボーファンを虜にした名言がもう一つあった。名コンビと言われる倉田大誠アナウンサー(フジテレビ)がボーダーの仲間意識について尋ねると、「スケボーしていればどこの国に行っても友達ができる」と回答。これもXで称賛が広がった。

 

 東京五輪後、 日本勢の躍進によりスケートボードを始める人たちが急増したという。公設のスケートパークの数は、東京五輪開催時(2021年)は国内243カ所だったが、2024年は475カ所と約2倍に急増した。

 

 今回も、“瀬尻節” のおかげでスケートボード界はさらに発展していきそうだ。

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