「600円盗んで逮捕」元ソフトバンク選手に母校のチームメイトが驚き隠せず「『何やってるんですか!』という思い」

ソフトバンク時代の幸山容疑者

 

 7月17日、元アルバイト先の飲食店に侵入し、現金約600円を盗んだとして、建造物侵入および窃盗の容疑で、元福岡ソフトバンクホークスで千葉県の高校非常勤講師、幸山一大(かずひろ)容疑者が逮捕された。

 

「幸山容疑者は3月22日に、2023年3月までアルバイトをしていた横浜市青葉区の飲食店に侵入し、レジから現金約600円を盗んだ疑いで逮捕されました。容疑については『間違いありません』と認めています」(事件担当記者)

 

 

 元プロ野球選手が、わずか600円の窃盗で逮捕ーー。幸山容疑者はどんな人物だったのか。

 

「富山第一高校から、2015年のドラフト会議で育成ドラフト1位で福岡ソフトバンクに入団しました。190cmの恵まれた長身で、長距離砲として未来の4番を期待されていましたが、プロ生活3年間、一度も支配下登録されることはなく、2018年に戦力外となりました。

 

 引退の翌年には、指導者を目指すため國學院大學に進学し、2023年3月に卒業。2024年4月から、千葉県内の高校で非常勤講師として働いていました」(スポーツ担当記者)

 

 幸山容疑者の地元・富山県でも今回の事件が報じられ、話題になっている。

 

「まじめで練習熱心だったので、逮捕されたと知ったときは驚きでした」

 

 と話すのは、幸山容疑者の母校の野球部OBだ。

 

「3年生のときには副キャプテンを務め、一時期は当時のキャプテンと交代し、キャプテンを任されていたことがあるほど信頼が厚かったです。夏大会直前に、彼の居残りバッティング練習につき合っていたのですが、夜10時近くまで練習に励んでいて、終わりには『つき合ってくれてありがとうな! 助かった!』と感謝を伝えられたのを、いまでも覚えています」

 

 別の野球部OBも、まさかの逮捕に困惑しているようだ。

 

「厳しい3年生の方が多かったですが、幸山さんはとても優しく接してくれました。バッティングについても、親身になって教えてくれましたし、ソフトバンク時代、富山に帰省したときにバットもくれました。引退後もドラフト会議に向けて毎日、練習に来るほどまじめという印象でしたが、たった600円で人生を台なしにして、『何やってるんですか!』という思いです」

 

 本誌は2021年、幸山容疑者にソフトバンク育成時代について取材している。当時、國學院大學に在籍していた幸山容疑者は、

 

「生活の面では、育成選手は全員、寮に住み、寮費は3万円と安いうえに3食分の食費も含まれているので、安心して野球に取り組めました。支配下選手との格差はあまり感じませんでしたね」

 

 と、“恵まれた環境”を語っていた。そこから一転、逮捕時の幸山容疑者はどんな生活状況だったのか……。解明が待たれる。

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