このままではヤバイ…。ヨーロッパで消えかけている神童(4)プレミアでは力不足の24歳

【写真:Getty Images】

●FW:ファビオ・シウバ(ポルトガル)

 現サッカー界ではキリアン・エムバペ、アーリング・ハーランドを始めとする数多くの若手選手が活躍し、チームの中心となっている。しかし、中には将来を大きく期待され、逸材と呼ばれながらも影を潜めた選手も少なくない。今回は、そんな存在感が消えかけている逸材を紹介する。

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生年月日:1999年11月10日
所属:レンジャーズ
22/23リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト(プレミアリーグ)
7試合2得点0アシスト(スコティッシュ・プレミアシップ)

 ファビオ・シウバのデビューは鮮烈だった。ポルトのユース出身のストライカーはクラブ史上最年少でデビューを果たすと、ポルトガル代表MFルベン・ネベスが保持していた最年少ゴール記録も17歳と3ヶ月に更新。そのほかあらゆる最年少記録を更新したことで一躍注目を集めた。

 この逸材を真っ先に確保したのがポルトガル化を図って強化していたウォルバーハンプトン(以下ウルブス)である。当時18歳のFWに4000万ユーロ(約56億円)の移籍金を投じて獲得に成功した。その10代とは思えないフィジカル能力はイングランドでも片鱗を見せたが、ストライカーとして肝心の決定力不足が露呈。2022/23シーズンはアンデルレヒトとPSVへローン移籍の形で経験を積ませることを決断した。

 カテゴリーを下げたリーグではある程度数字を残すことができたが、世界最高峰のプレミアリーグで結果を残すことは難しい。最後に同リーグでゴールを決めたのは2021年5月にまで遡り、ローン先から帰還した今季前半戦もウルブスでプレーしたが、8試合で1度もネットを揺らすことができなかった。その結果、プレミアリーグでの連続ノーゴール記録は現在34試合にまで伸びている。今冬にはレンジャーズへと再び武者修行に向かった。

 ポルトガルU-21代表でもゴールを量産するなど、世代別代表では突き抜けた存在であることは間違いない。ただ、プレミアリーグのような世界最高峰のリーグで結果を残せるほどの実力を持っていないのも事実だろう。まずは現在のローン移籍であるレンジャーズでウルブスの首脳陣が唸るような結果を残したい。

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