英国人が見たサッカー日本代表対バーレーン戦「驚いた!」「鈴木彩艶はまた…」「浅野拓磨は少し…」
●「冨安健洋は心配いりませんね!」
日本代表は1月31日、AFCアジアカップカタール2023・ラウンド16でバーレーン代表に3-1で勝利し、準々決勝への進出を決めている。この一戦について、日本サッカーに精通するイングランド人ライターのショーン・キャロル氏に随時話を聞いた。(語り手:ショーン・キャロル)
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――本日もよろしくお願いします! 第3節のインドネシア代表戦から中6日という日程になりました。先発メンバーの変更は1人で、町田浩樹に代わって板倉滉が先発に復帰しています。
「予想通りと言えるかどうかは分かりませんが、森保一監督が僕と同じことを考えていたのは良かったのかもしれないですね」
――イラク代表戦では立ち上がりに失点をしてしまったので、最初の時間帯には注目したいですね。
「失点しないようにというより、できるだけ早く先制点を奪いたい」
――日本代表のトリッキーなキックオフで試合が始まりました。
「攻撃のコンビネーションは強そうなので期待したいですね」
――久保建英のCKをフリーで上田綺世が合わせましたが、ヘディングシュートはGKにセーブされました。
「決めないといけないですね…。GKはでかいけど…」
――ピンチでしたが、相手のシュートをGKがしっかりセーブしました。
「怖かったね。シュートはあまり良くなかったけど危なかった。オフサイドだったけど、(鈴木)彩艶にとっては自信になるプレーだね」
――相手の9番は194cmの長身ですが、冨安健洋(身長187cm)は空中戦でほとんど負けていません。
「冨安は空中戦でも地上戦でも強いので、心配はいりませんね!」
●「PK戦に持ち込みたいのかな(笑)」
――前半の20分が過ぎました。ここまでの日本代表はどうでしょうか。
「日本らしいですね。流れをコントロールしていますが、上田のヘディング以外は決定的なチャンスがまだありません」
――バーレーンのポケットに侵入する回数は多いですが、ゴール前の守備は堅いですね。
「バーレーンの『7バック』の守備を崩すのは簡単じゃないですね」
――バーレーンGKがケガをしたみたいですね。
「もう時間をつぶしている!?」
――このまま時間をつぶしても0-0のままですが…。
「PK戦に持ち込みたいのかな(笑)」
――毎熊晟矢のミドルシュートがポストに当たり、跳ね返りを堂安律がゴールに押し込みました! 日本代表が先制です!
「驚いた! 直接じゃないけど、毎熊→堂安だね!」
――旗手怜央が座り込んでしまいました。プレー続行はできないようです…。
「本当に残念ですね。今日だけじゃなく、この前のインドネシア戦もいいプレーをしていたので…。心配なケガですね。大したケガじゃないことを祈ります」
――前半は1-0でリードして終えました。日本代表の前半の戦いはどうでしたか?
「前半は満足できる出来じゃないでしょうか。完全に主導権を握っていて、先制点も取りました。ピンチもオフサイドになった場面しかなかったし、このまま勝ち上がれば完璧ですね」
――そうですね。ただ、まだ1-0なので油断もできません。日本は何に注意しなければいけないでしょうか。
「当たり前なんですが、とにかく絶対に失点しないことですね。このあと本当のバトル (イラン、カタール、ウズベキスタン、韓国、オーストラリアと対戦の可能性) が始まるので、後半も0で抑えて準々決勝に進出しなければいけません」
――追加点を奪うためには何が必要になりますか?
「これを続ければチャンスは必ず来ると思います。バーレーンはフルタイムで『7バック』の形を継続できないので、攻めてくるときに日本は後ろにあるスペースを生かしたいですね」
●「冨安健洋や久保建英は下げた方がいい」
――後半が始まりました。バーレーンがエンジンのギアを1つ上げてきた印象があります。
「それは日本にとってポジティブかもしれませんね。よりスペースが空いてくるから!」
――板倉がフリーでシュートを放ちましたが外れました。
「少しもったいなかったですね…」
――久保建英がゴールに流し込みましたが、オフサイドでしたか?
「オフサイドではないんじゃない!? 相手からボールがきた! ゴールでしょう!」
――オフサイドなし!! ゴールです!
「良かった! 大事な大事な追加点は早速きました。ほっとしますね!」
――おっと、冨安が相手と接触したようです。9番にイエローカード。
「接触だったら大丈夫かな。コンタクトなしの怪我の方が怖いです」
――そうですね。でも、点差がつくと、こういうラフなプレーにも気をつけないといけないです。
「確かに。60分くらいに冨安や久保などを下げた方がいいと思います」
――町田浩樹が入りそうです。誰と交代ですかね?
「佐藤寿人ピッチリポーター が3バックになるかもしれないと言っていましたけど…」
――佐藤寿人“選手”が交代で入る可能性はありますか?(笑)。ベンチには前田遼一(コーチ)という素晴らしいストライカーもいます(笑)
「だったらいいですね! 名波(浩コーチ)も悪くないですね (笑)」
――代わりにFKを蹴ってくれますね(笑)
「中村憲剛もいる?」
――アジアカップ(カタール)には来ていません…
「残念です。彼もまだいけそう…」
●「鈴木彩艶はまたキャッチじゃなくて…」
――上田綺世のクロスから守田英正が落として中村敬斗が決めましたが、惜しくもオフサイド…
「オフだったね」
――バーレーンも2点を取らないといけないので、勢いを持って攻めてきますね。
――鈴木と上田がぶつかって失点です…
「鈴木はまたキャッチじゃなくてパンチングした結果、生まれた失点ですね…」
――そうですね。今回のはキャッチできたかもしれません…。
「上田とぶつかったシーンじゃなくて、その直前のセーブですね。その後は上田がいなかったら鈴木はキャッチできたかもしれませんが、最初のセーブはパンチじゃなかったらゴールにはなっていなかったと思います」
――日本は南野拓実と三笘薫が入ります。久保と中村がOUTですね。
「三笘は聞いたことがありますね…。どこでプレーしている…笑」
――さっそく三笘がドリブルを見せました。相手は2人でマークしていましたね。
「堂安や南野はその状況を活かせるといいですね!」
――上田綺世!! さっきの失点を取り返した!
「うまかったですね!」
――3点目を決めた後も、日本は攻め続けますね。
「そうですね。バーレーンも得点が必要なので、ゲームがどんどんオープンになると思います」
●「バーレーンは何もない」
――アディショナルタイムは10分です!
「いらないですね! 早く終わってほしいです!」
――昨日の韓国対サウジアラビアのような事(90+9分に韓国が追いつきPK戦で勝利)があるかもしれません…。もしくはイラク対ヨルダン(後半ATにヨルダンが2点を奪い逆転勝利)。
「ないよ! バーレーンは何もない…」
――浅野拓磨に4点目のチャンスでしたが…
「浅野は少しもったいないですね。チャンスも決めきれなかったし、その前のパスの精度もあまり良くなかったです…」
――心配な接触プレーですね…。板倉大丈夫か…
「ファウルだったから、インパクトだけだと思います」
――3-1で試合終了です。板倉はまた座ってしまいましたね。心配です。
「オッケーです! 多分大丈夫だと思いますよ」
――プレイヤー・オブ・ザ・マッチは遠藤航でした。ここまで4試合すべてフル出場。タフですね
「まずは無事に勝ち上がって良かったです。全然ピンチがなかったゲームでした。鈴木はまたミスしたけど、3点とってゲームをコントロールしたことはよかったです」
――ショーンさんが選ぶプレイヤー・オブ・ザ・マッチは誰ですか?
「毎熊晟矢です。どんどん自信をつけていて、代表の雰囲気に馴染んでいます。攻撃にも良く参加したり、パスの選択や精度もいいですし、これからも期待したいです!」
――毎熊は経験は少ないですが、いいプレーをし続けていますね。
「そうですね。セレッソ大阪のサポーターは心配していると思います。このようなパフォーマンスが続けば、橋岡大樹の代わりにシント=トロイデンに移籍してしまうかも (笑)」
――三笘も復帰しましたし、あまりピンチもなく勝てて、優勝に1歩近づきましたね。
「ポジティブな要素は結構ありますね。ゴールキーパーはまだ少し課題ですが、それ以外はすごく良かったです」
――本日もありがとうございました! 準々決勝もよろしくお願いします!
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