J1鳥栖、2012年の昇格以来初のJ2降格決定…ともに降格圏の札幌と磐田は勝利

 J1リーグは19日、第34節の7試合が行われ、首位の広島は湘南に1-2で逆転負けし、3位の町田は柏と1-1で引き分けた。

 ともに降格圏の札幌が名古屋を、磐田がC大阪を破った一方、京都に敗れた鳥栖はJ2降格が決まった。J1に昇格した2012年以降、初の降格となる。

GK朴一圭「気持ちが足りなかったかも」

京都2―0鳥栖

 試合後、鳥栖のGK朴は重い口を開いた。「今年のチームを象徴するゲームだった」。無得点、複数失点による敗戦で、J2降格が決まった。

後半、ゴール前に攻め込むも決めきれず、悔しがる鳥栖・マルセロヒアン(中央)(19日)=中島一尊撮影

 10分に相手GKが退場。鳥栖は1人多い数的優位を生かして攻勢に出たが、得点には至らなかった。今季はFWマルセロヒアンがここまで12得点を挙げるなど奮闘してきたが、後半はけがなどもあって失速。今夏、FW横山やMF長沼ら主力が移籍したのも痛かった。

 守備陣のもろさも目立った。今季の失点数は19日現在でリーグワーストの65。この日も65分にミドルシュートを決められ、89分に自陣でのパスミスから追加点を許した。

 「(チーム全体に)貪欲さがなかった。このクラブのためにささげるという気持ちが足りなかったかもしれない」と振り返る朴の顔に、悔しさがにじんだ。(古島弘章)

  鳥栖・木谷監督 「京都が10人になっても、危険なカウンターを食らって後手に回ってしまった。サポーターには申し訳ない」

ジャンルで探す