モナコ南野拓実、レッドカード誘発しバルセロナ撃破…欧州チャンピオンズリーグ

 【モナコ=平地一紀】サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は19日、各地で第1節の残り6試合が行われ、南野拓実が先発したモナコ(仏)はホームで、バルセロナ(スペイン)に2―1で競り勝った。南野は11分に相手選手が一発退場となるファウルを受けるなど奮闘し、後半途中までプレー。上田綺世が61分から出場したフェイエノールト(オランダ)はホームで、レーバークーゼン(独)に0―4で大敗した。冨安健洋が負傷でベンチを外れたアーセナル(イングランド)はアウェーで、アタランタ(イタリア)と0―0で引き分けた。

「不用意なパス、どんどん狙う」

 モナコの南野は、その一瞬に懸けていた。「不用意なパスは、1試合に1回か2回は起こる。どんどん狙っていこう」。11分にバルセロナの選手を一発退場に追い込んだプレーが、強豪相手の白星を呼び込んだ。

 バルセロナのGKテアシュテーゲンが前方にパスを転がした瞬間、相手のMFガルシアと入れ替わって前に出た。決定機を迎えた南野をガルシアが倒し、主審が退場を宣告した。「早いタイミングで、レッドを誘発できてよかった」と南野。人数の減ったバルセロナに今季の公式戦初黒星を付ける呼び水となった。

 自身にとっては、リバプール(イングランド)所属時代以来、3季ぶりのCL出場。強豪相手の勝利にも、満足はない。「シュートに絡むところとか、もっと攻撃の起点になれたなとか(考える)」。サッカーの道を究めることに神経を注ぎ込んでいる。(平地一紀)

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