“世界最弱のチーム”が再び番狂わせ! サンマリノ代表が記録ずくめのUNL2勝目「今夜、この若者たちが歴史を作った」
FIFAランキング最下位(210位)のサンマリノ代表が、歴史的快挙を達成した。
“世界最弱のチーム”。そんな不名誉な二つ名で知られているのが、FIFAランキング最下位(210位)のサンマリノ代表だ。UEFAネーションズリーグ(UNL)2024-25が開幕した今年9月まで、ワールドカップとEURO予選、さらには国際親善試合など併せて200試合以上を戦ったが、わずか1勝しか挙げられていなかった。
それでもサンマリノ代表は、9月に今シーズンのネーションズリーグ・リーグDグループ1第1節でリヒテンシュタイン代表と対戦すると、FWニッコ・センソリのゴールにより、約20年ぶりとなる勝利を収めた。さらに、その後に行われたジブラルタ代表との2連戦でも、1分1敗と勝ち点をもぎ取ることに成功。そして18日、今度は敵地でリヒテンシュタイン代表と再戦となった中、1点ビハインドで迎えた後半にMFロレンツォ・ラッツァーリのゴールで振り出しに戻し、FWニコラ・ナンニのPKで逆転。MFアレッサンドロ・ゴリヌッチの追加点も決まり、なんと3-1でUNLグループステージ2勝目、同国代表通算3勝目を挙げたのだ。
イギリスメディア『BBC』によると、アウェイゲームで勝利したのは史上初だった他、公式戦での1試合3得点、逆転勝利も同様に初めての記録という。また、この結果、ネーションズリーグ・リーグC昇格も決まるなど、まさに歴史が動いた一夜に。サンマリノサッカー連盟のマルコ・トゥーラ会長は「今夜、この若者たちが歴史を作った。人として、アスリートとして、そして男として、彼らは自分たちの価値を示したのだ。私は、彼らと一緒に涙を流したよ」と万感の思いを語っている。
世界で5番目に小さい国家であり、世界最古の共和国とも伝えられるサンマリノ共和国。イタリア半島の中にある小国が起こした2度の“番狂わせ”は、快進撃の序章に過ぎないのかもしれない。
11/19 17:45
サッカーキング