“新星”がシーズンアウトに…ビジャレアル、MFイリアスの右膝前十字じん帯断裂を報告

　ビジャレアルは10日、MFイリアス・アコマシュのメディカルレポートを報告した。

　イリアスは、9日に行われたラ・リーガ第13節アラベス戦に先発出場すると、39分にはエリア内で反転からの左足一閃で先制点を挙げていた。しかしその直後の41分、右サイドで相手選手を抜こうとした際に右膝を捻ってしまい、プレー続行不可に。選手本人の仕草からも重傷が確実視されていた中、検査の結果は、右膝前十字じん帯完全断裂および内側外側じん帯捻挫と最悪の予想が的中。クラブは近日中の手術実施も併せて伝えた。また、離脱期間は公に明かしていないものの、シーズンアウトとなるとスペイン紙『マルカ』は綴っている。

　2004年4月16日生まれのイリアスは現在20歳。モロッコ系スペイン人の技巧派ドリブラーは、バルセロナのカンテラ出身で、2021年11月にトップチームデビューを果たした後、昨夏にビジャレアルに加入した。当初はBチームでのプレーとなるはずだったが、対峙した選手の逆を取るテクニックや加速力を武器に、トップチームでもすぐさま台頭。1年目から公式戦39試合に出場すると、今シーズンも主力を張っていた。また、各年代のスペイン代表に選出された経歴を持つものの、昨年にルーツのあるモロッコ代表へと鞍替えし、今夏に行われたパリオリンピック2024ではU－23同国代表の銅メダル獲得に貢献するなど、イエローサブマリンに現れた“新星”として注目を集めている。

　なお、チームを率いるマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、イリアスの負傷を受けて、自身の公式SNSを更新。「イリ、我々はこのニュースを聞いて、まだとても悲しみの中にいる。ただ、あらゆる障害は、より強くなって戻ってくるチャンスなんだ。キミのファイティングスピリットと不屈の精神なら、必ず成功すると確信している」としつつ、「我々はみんな、この回復の一歩一歩を応援している。我々のエネルギーはキミと共にある！　また、ピッチに戻ってくることを楽しみにしているよ！！」と励ましのメッセージを送っている。

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