ペップ、バルサで監督を務める難しさや心労を振り返る「あらゆる方向から弾が飛んでくる」

グアルディオラ

 スペインメディアの『3cat』の番組『EL NOU CLAM』は10月31日、マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、バルセロナを指揮していた時代を振り返り、その難しさを告白するインタビューを配信した。

 現在53歳のグアルディオラ監督は、2007年7月から2012年6月まで自身が下部組織や現役選手時代にプレーしたバルセロナを率い、チャンピオンズリーグ、ラ・リーガ、FIFAクラブワールドカップなど多くのタイトルを獲得した。

 そんなグアルディオラ監督はバルセロナを率いることは「とても大きなものが求められる。バルセロナの監督を務めることは、最も難しい。いつもそうだったし、これからもそうだろう」と困難な任務であることを説明。

 続けて、「バルセロナではあらゆる方向から弾が飛んでくる。毎日ね。別の場所で働く場合、どこからショットガンが飛んでくるか見える。最も痛みを感じる銃撃は、内部から飛んでくるものなんだ」と、バルセロナでは身内も含め、多くの人たちが監督に向けて攻撃を仕掛けてくることを示唆した。
 
 そして「バルセロナ内部では、毎日小さな戦争がたくさん発生している。このクラブの在り方は、変わらないだろう。全ての戦争に介入し、役に立たないものと戦おうとするのは間違いだ。この現実を受け入れ生きていく必要がある。どの戦争を戦うか自分で選び、決めないといけない。最終的には、大切なのは自分のアイデアと何をすべきかを選手たちに納得させることだけだという結論に至る。それ以外のことについては、自分の健康を守るため関与しない方がいい」と、全ての問題に立ち向かうことは不可能だと思う量の問題が毎日発生することを明かした。

 そのうえで、グアルディオラ監督は「バルサの関係者に対応しようと試みることに伴い発生する日々の疲労はとても危険だ。自分がやっていることに対する軽蔑が常にあり、結果的にその代償を支払うことになる」と、同クラブで監督を務めることで抱える心の闇の深さを告白した。

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