マンCが今季公式戦初黒星…ヴェルナー&サール弾でトッテナムが勝利、カラバオ杯8強進出

ティモ・ヴェルナー

 カラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦が30日に行われ、トッテナムとマンチェスター・シティが対戦した。

 今ラウンドで最も注目を集める、“ビッグ6”のチーム同士が激突する一戦。今シーズンのトッテナムは、ここまでプレミアリーグで4勝1分4敗。27日開催の第9節ではクリスタル・パレスに今季初勝利を献上しており、公式戦2試合ぶりの白星を狙う。

 一方、マンチェスター・シティは5連覇に向けて今季も上々のスタートを切った。プレミアリーグでは7勝2分の成績で首位を走っているだけでなく、チャンピオンズリーグ(CL)など公式戦全試合を含めても無敗をキープ。4シーズンぶりのカラバオ・カップ優勝を目指して、4回戦の強豪対決に臨む。

 試合開始前にはマンチェスター・シティにアクシデントが発生。スターティングメンバーに名を連ねていたマヌエル・アカンジがウォーミングアップ中に負傷に見舞われたことで、急きょルベン・ディアスを起用した。

 このような状況で迎えた一戦は、立ち上がりの5分に動く。トッテナムは最終ラインからのビルドアップで相手を動かすと、低い位置に降りてボールを引き出したブレナン・ジョンソンのフリックから、右サイドを突破。デヤン・クルゼフスキがアーリークロスを送ると、ファーサイドにフリーで走り込んだティモ・ヴェルナーがダイレクトで沈めた。

 その後、ミッキー・ファン・デ・フェンが右太ももの負傷に見舞われるアクシデントも発生したが、トッテナムは25分にリードを広げることに成功。右コーナーキックの場面をショートで繋ぎ、クルゼフスキがマイナスへ落とすと、ボックス手前の位置で待っていたパペ・マタル・サールが、インサイドで狙い澄ましたミドルシュートを沈める。トッテナムが大きな追加点を奪った。

 マンチェスター・シティも前半アディショナルタイム、右サイドから仕掛けたサヴィーニョが縦へ破り、右足でクロスボールを送ると、ファーサイドでフリーになったマテウス・ヌネスがダイレクトでねじ込んで1点を返す。前半はこのまま2-1で、トッテナムがリードを保ってハーフタイムに突入した。

 後半に入ってもトッテナムが良い攻撃に転じるシーンが目立ち、B・ジョンソン、クルゼフスキ、ヴェルナーらが立て続けにゴールに迫ったが、リード広げる次の1点は奪えない。対するマンチェスター・シティは63分、サヴィーニョが負傷交代するアクシデントが起こり、アカンジも含めるとこの日2人目の負傷者が発生。それでも70分、敵陣でのボール奪取からチャンスを構築。相手の隙を探つつパスを回すと、最後はボックス左でフリーになったヌネスが右足を振ったが、ジャストミートせずGKグリエルモ・ヴィカーリオの正面へ。

 終盤に入るとマンチェスター・シティはセットプレーでもゴールに迫ったが、体を張ったトッテナム守備陣の前に同点ゴールは挙げられず、試合はこのままタイムアップ。この結果、トッテナムが5回戦進出を決めた。マンチェスター・シティにとっては、これが今季の公式戦14試合目にして、初黒星となった。

 この後、トッテナムは11月3日、次節のプレミアリーグでアストン・ヴィラをホームに迎える。一方、マンチェスター・シティは2日、敵地でボーンマスと対戦する。

【スコア】
トッテナム 2-1 マンチェスター・シティ

【得点者】
1-0 5分 ティモ・ヴェルナー(トッテナム)
2-0 25分 パペ・マタル・サール(トッテナム)
2-1 45+4分 マテウス・ヌネス(マンチェスター・シティ

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