国王杯&EUROの“2冠”! バロンドール初ランクインのFWニコ「僕にとっては成功だ。ひとつ夢が叶った気分」

ニコ・ウィリアムズ

 アスレティック・ビルバオのFWニコ・ウィリアムズが、自身初ランクインとなった『バロンドール賞』について語った。

 2023-24シーズンは、アスレティック・ビルバオでコパ・デル・レイ(国王杯)、スペイン代表ではEURO2024と、所属クラブと代表チームの両方でタイトルを獲得するなど、センセーショナルな1年を過ごしたニコ・ウィリアムズ。ドリブルを武器に“スピアヘッド”として、サイドから相手守備陣を切り崩し、世界中のフットボールファンにその名を轟かせた後、フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が主催する2024年の『バロンドール賞』に初ノミネート。最終結果は、15位だった。

 28日に行われたラ・リーガ第11節マジョルカ戦にスタメン出場したため、パリ・シャトレー劇場での授賞式には出席できなかったニコは「行くことができなかったのは残念だった」と告白しつつ、「この夏以来、僕のステータスは変わった。人々の様子や、僕がとこへ行くのかについて語る言葉の節々に垣間見える」とスター選手の仲間入りを果たした実感を口に。続けて「ノミネートされたこと自体が、僕にとっての成功なんだ。長年この賞のために、努力してきたのだから、ひとつ夢が叶った気分。たとえ、30位(候補者の中で最下位)であったとしても、すべての子どもたちがノミネートされることを望んでいる」と明かしている。

 またニコは、GK版バロンドールの『ヤシン・トロフィー』にノミネートされた同僚のウナイ・シモンにも言及した。スペイン代表の正守護神としてEURO2024優勝の立役者になった他、ラ・リーガにおけるGK賞の『サモラ賞』を初受賞し、失点数もリーグ2番目となる『37』。選考基準のひとつでもある“人格”や“フェアプレイ”という観点からも受賞に大いに値していたが、結果は惜しくも2位。それでも、同選手は「僕にとって、彼が世界最高のGK」と賛辞を送っている。

 “バスク純血主義”を謳うアスレティック・ビルバオにおいて、肝心要のところがカンテラ・育成だ。ニコは11歳、ウナイ・シモンは14歳から『レサマ』で育った中、フットボール界の最も権威ある個人賞にノミネートされたことについて、チームを率いるエルネスト・バルベルデ監督も「このクラブの選手がこれらの賞にノミネートされることは、すごく稀なことだから、とても素晴らしいこと。チームスポーツである以上、我々はこのような賞をそこまで重要視していないけど、アスレティック、そして代表チームでの功績により選ばれたのだから嬉しく思うよ」とマジョルカ戦後に語っている。

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