3連勝のラツィオが首位、町田浩樹所属のサン・ジロワーズやマンUは未勝利続く【EL第3節】
ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第3節の全18試合が23日と25日に各地で行われた。
3連勝を飾ったのは3チーム。1チーム目はラツィオで、今節は敵地でトゥウェンテと対戦した。相手が早い時間帯に退場者を出したことも功を奏し、序盤から試合を支配すると、35分にペドロが右からの折り返しを押し込んで先制。終盤の87分には同じく右からの折り返しをグスタフ・イサクセンが仕留め、2-0で勝利した。
2チーム目はトッテナム。今節はホームにAZを迎え撃つと、序盤から主導権を握りながら、なかなかゴールネットを揺らすには至らない。それでも、53分にはルーカス・ベリヴァルが獲得したPKをリチャーリソンが“パネンカ”で沈めて先制。最終的にはこのゴールが決勝弾となり、ホームで3連勝を飾った。なお、AZ所属の毎熊晟矢は先発出場し、66分までプレー。前半はティモ・ヴェルナー、後半はマイキー・ムーアと対峙し、守備で奮闘した。
3チーム目はアンデルレヒト。ルドゴレツをホームに迎えた一戦は、30分に相手が退場者を出したものの、前半はスコアが動かず終了。それでも、後半に入って67分にサミュエル・エドジーが均衡を破ると、後半アディショナルタイムにアンドレス・ドレイヤーがトドメを刺し、白星を掴んでいる。
大会前には優勝候補と目されながら、ここまで2連続ドローと未勝利が続くマンチェスター・ユナイテッドは、敵地でフェネルバフチェと激突。15分にジョシュア・ザークツィーからの落としを受けたクリスティアン・エリクセンが狙い澄ましたミドルシュートを叩き込み、マンチェスター・ユナイテッドが先手を取ったものの、後半立ち上がりの49分にはユセフ・エン・ネシリにヘディングシュートを決められる。その後、古巣対戦となったフェネルバフチェのジョゼ・モウリーニョ監督が退席処分を受けるなど、白熱したまま時計の針は進んだが、試合は1-1で終了し、これでマンチェスター・ユナイテッドは3戦連続ドローとなった。
ここまで1分2敗と未勝利が続くレアル・ソシエダは、中立地のセルビア・ベオグラードでマッカビ・テル・アビブと対戦。久保建英が左ウイングの位置で先発した一戦は、19分にセットプレーからジョン・パチェコが均衡を破ると、64分には途中出場のセルヒオ・ゴメスが追加点を奪う。その後1点を返されたものの、2-1で勝利し、今大会初白星を飾った。久保は74分までプレーした。
町田浩樹が所属するユニオン・サン・ジロワーズもここまで1分1敗と苦しんでおり、今節は初勝利を目指してミッティランとのアウェイゲームに臨んだ。試合は18分にセットプレーからウスマン・ディアオに先制点を奪われると、最後まで反撃の狼煙を上げられず、0-1と黒星。町田はフル出場したが、失点シーンでは自身の背中から決められる形となり、勝利に貢献することはできなかった。
前節エルフスボリに大金星を許したローマは、アルテム・ドフビクのPK弾で、2連敗中だったディナモ・キエフに1-0で勝利した。そのローマと開幕節で引き分けた後、前節ユニオン・サン・ジロワーズ戦で初白星を掴んだアスレティック・ビルバオは、33分にニコ・ウィリアムズが突き刺したミドルシュートが決勝ゴールとなり、スラヴィア・プラハを1-0で撃破。フランクフルトはヒューゴ・ラーションの得点により、RFSを1-0で下した。RFSのセカンドチームを主戦場としながら、トップチームでも出場機会を得ている永澤海風は、ELでは登録外のためメンバー外だった。
リーグフェーズ第3節の結果と順位表は下記の通り。なお、第4節は11月6日から7日にかけて開催される。
【リーグフェーズ第3節結果】
■ブラガ(ポルトガル) 1-2 ボデ・グリムト(ノルウェー)
■ガラタサライ(トルコ) 4-3 エルフスボリ(スウェーデン)
■ローマ(イタリア) 1-0 ディナモ・キエフ(ウクライナ)
■フランクフルト(ドイツ) 1-0 RFS(ラトビア)
■PAOKテッサロニキ(ギリシャ) 2-2 ヴィクトリア・プルゼニ(チェコ)
■マッカビ・テル・アビブ(イスラエル) 1-2 レアル・ソシエダ(スペイン)
■フィレンツヴァーロシュ(ハンガリー) 1-0 ニース(フランス)
■カラバフ(アゼルバイジャン) 0-3 アヤックス(オランダ)
■ミッティラン(デンマーク) 1-0 ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)
■ポルト(ポルトガル) 2-0 ホッフェンハイム(ドイツ)
■レンジャーズ(スコットランド) 4-0 FCSB(ルーマニア)
■トッテナム(イングランド) 1-0 AZ(オランダ)
■リヨン(フランス) 0-1 ベシクタシュ(トルコ)
■フェネルバフチェ(トルコ) 1-1 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
■マルメ(スウェーデン) 0-1 オリンピアコス(ギリシャ)
■アスレティック・ビルバオ(スペイン) 1-0 スラヴィア・プラハ(チェコ)
■アンデルレヒト(ベルギー) 2-0 ルドゴレツ(ブルガリア)
■トゥウェンテ(オランダ) 0-2 ラツィオ(イタリア)
【順位表】
順位:チーム(勝ち点/得点/失点/得失点)
1位:ラツィオ(9/9/1/8)
2位:トッテナム(9/6/1/5)
3位:アンデルレヒト(9/6/2/4)
4位:アヤックス(7/8/1/7)
5位:ガラタサライ(7/9/6/3)
6位:フランクフルト(7/7/4/3)
7位:ミッティラン(7/4/1/3)
8位:アスレティック・ビルバオ(7/4/1/3)
—ノックアウトステージ進出—
9位:ボデ・グリムト(7/5/3/2)
10位:リヨン(6/6/2/4)
11位:レンジャーズ(6/7/4/3)
12位:オリンピアコス(6/4/2/2)
13位:FCSB(6/5/5/0)
14位:フェネルバフチェ(5/4/3/1)
15位:ポルト(4/7/6/1)
16位:スラヴィア・プラハ(4/3/2/1)
17位:レアル・ソシエダ(4/4/4/0)
18位:ホッフェンハイム(4/3/3/0)
19位:ローマ(4/2/2/0)
20位:ヴィクトリア・プルゼニ(3/5/5/0)
21位:マンチェスター・ユナイテッド(3/5/5/0)
22位:エルフスボリ(3/6/7/-1)
23位:フィレンツヴァーロシュ(3/3/4/-1)
24位:AZ(3/3/5/-2)
—決勝トーナメントプレーオフ進出—
25位:マルメ(3/2/4/-2)
26位:ブラガ(3/3/6/-3)
27位:ベシクタシュ(3/2/7/-5)
28位:トゥウェンテ(2/2/4/-2)
29位:ユニオン・サン・ジロワーズ(1/1/3/-2)
30位:PAOKテッサロニキ(1/3/6/-3)
31位:RFS(1/3/7/-4)
32位:ニース(1/2/6/-4)
33位:ルドゴレツ(1/0/4/-4)
34位:マッカビ・テル・アビブ(0/2/6/-4)
35位:ディナモ・キエフ(0/0/6/-6)
36位:カラバフ:(0/1/8/-7)
【大会方式について】
リーグフェーズは上位8チームがノックアウトステージに進出(ストレートイン)。9位から24位のチームはホーム&アウェイ形式の決勝トーナメントプレーオフへ回ることになる。ストレートインした8チームと決勝トーナメントプレーオフで勝利した8チームの計16チームで、ノックアウトステージが実施される。
リーグフェーズ終了時点で勝ち点が並んだ場合、得失点差、得点数で多い方が上位となる。それでも決着がつかない場合、リーグフェーズで対戦した8チームが獲得した合計のポイント数(8チームの勝ち点合算)が多い方が上位となる。なお、従来はグループステージ3位のチームがカンファレンスリーグの出場権を得ていたが、新フォーマットでは下位大会に回ることなく、リーグフェーズ敗退となる。
【ハイライト動画】ソシエダが今季EL初白星!
10/25 07:10
サッカーキング