マンUはELで3戦連続ドロー…モウリーニョ監督退席のフェネルバフチェに先制も、初勝利はお預け
ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第3節が24日に行われ、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)は敵地でフェネルバフチェ(トルコ)と対戦した。
今シーズン、マンチェスター・ユナイテッドはここまで行われたプレミアリーグで3勝2分3敗という成績にとどまっており、低調な滑り出しを強いられている。ELでは、9月25日に行われた第1節のトゥウェンテ(オランダ)戦を1-1のドローで終えると、10月3日に行われた第2節では、撃ち合いの末にポルト(ポルトガル)とのアウェイゲームを3-3で終えていた。ここまでELでは白星から遠ざかるなか、今節はここまで1勝1分と悪くないスタートを切ったトルコの強豪、フェネルバフチェの本拠地に乗り込む。
試合は立ち上がりこそ、ジョゼ・モウリーニョ監督率いるフェネルバフチェがホームの大声援を背に、テンション高く試合に入ったが、15分に均衡を破ったのはアウェイチームだった。マンチェスター・ユナイテッドは自陣中央でボールを奪うと、マヌエル・ウガルテからのパスを受けたジョシュア・ザークツィーが左サイドへ展開。大外でボールを受けたガルナチョがボックス左まで持ち運び、マイナスへ折り返すと、ヌサイル・マズラウィ、ザークツィーと繋いで、最後は遅れてゴール前に顔を出したクリスティアン・エリクセンが狙い澄ました一撃を沈めた。
22分にはマンチェスター・ユナイテッドの右サイドの矢がキレキレのドリブルを見せる。敵陣大外で受けたマーカス・ラッシュフォードが、中央へ仕掛けて、切り返しから左足を振り抜く。ファーサイドを狙った一撃はわずかにゴール左へと外れた。
対するフェネルバフチェは、前半終盤にエースストライカーが見せ場を作る。37分、敵陣左サイド大外でアラン・サン・マクシマンからのパスを受けたセバスティアン・シマンスキが左足で低弾道のクロスを送ると、中央で待っていたユセフ・エン・ネシリがヘディングシュート。GKアンドレ・オナナに阻まれると、こぼれ球を拾って再びエン・ネシリが頭で狙ったが、またもGKオナナが立ちはだかった。
マンチェスター・ユナイテッドの1点リードで後半へ折り返すと、立ち上がりの49分にホームチームが試合を振り出しに戻す。左サイドのオープンスペースでボールを受けたサン・マクシマンが、中央を向いてインスイングのボールを送ると、センターバックの間にポジションを取ったエン・ネシリがヘディングシュートを叩き込む。フェネルバフチェが反撃の狼煙を上げた。
勝ち越したいマンチェスター・ユナイテッドは、55分にザークツィーとヴィクトル・リンデロフを下げて、ラスムス・ホイルンドとカゼミーロを投入。すると68分、ホイルンドが敵陣で粘りを見せた後のセカンドボールをマズラウィが拾い、ペナルティエリア手前から強烈なミドルシュートを放ったが、GKドミニク・リヴァコヴィッチに阻まれた。
結局、これ以上の得点が生まれることはなく、試合はこのままタイムアップ。この結果、マンチェスター・ユナイテッドはELで3試合連続でドローとなり、初勝利はお預けとなった。一方で、フェネルバフチェの成績は1勝2分。古巣対戦に臨んだモウリーニョ監督は、後半途中に退席処分となった。
次節は11月7日に行われ、マンチェスター・ユナイテッドはホームでPAOKテッサロニキ(ギリシャ)と、フェネルバフチェは敵地で毎熊晟矢が所属するAZ(オランダ)と、それぞれ対戦する。
【スコア】
フェネルバフチェ 1-1 マンチェスター・ユナイテッド
【得点者】
0-1 15分 クリスティアン・エリクセン(マンチェスター・ユナイテッド)
1-1 49分 ユセフ・エン・ネシリ(フェネルバフチェ)
10/25 05:54
サッカーキング