日本代表MF南野拓実、チームを勝利に導く2ゴール! モナコが“セルビア王者”に快勝でCL無敗キープ

モナコ

 チャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第3節が22日に行われ、モナコ(フランス)とツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)が対戦した。

 バルセロナとの初戦を2-1で勝利し、今大会白星発進を飾ったモナコ。続くディナモ・ザグレブ戦を2-2で引き分け、無敗のまま第3節を迎えている。対するは、国内リーグ7連覇中のツルヴェナ・ズヴェズダ。セルビアの“絶対王者”として知られる同クラブは、セルビア・スーペルリーガ(セルビア1部)で全勝を維持する一方、CLでは2連敗と苦しんでいる。モナコに所属する日本代表MF南野拓実は、リーグ戦から中3日の一戦にトップ下で先発出場。今季の公式戦2ゴール目を狙う。

 試合は、開始早々の4分にモナコが決定機を作り出す。右サイド深くでスローインを奪い、味方からライン際でリターンパスを受けたヴァンデルソンがアーリークロスを供給。鋭いインスイングのボールはボックス内に送られ、マークにつかれていたブレール・エンボロがスルーを選択する。流れたボールはファーでフリーとなっていたエリース・ベン・セギルのもとへ。トラップから右足でシュートを放つが惜しくも枠を外れてしまった。

 すると、20分に南野がモナコに先制点をもたらす。右サイドで得たスローインからボールを繋ぎ、ヴァンデルソンのバックパスを受けたウィルフリード・シンゴが前線にスルーパス。グラウンダーのボールに南野が抜け出すと、冷静にGKとの1対1を制してネットを揺らした。オフサイドの可能性も残されていたため、落ち着いた姿勢でゴールを喜んだ南野。直後に正式に得点が認められ、モナコが幸先よくスコアを動かした。

 一方のツルヴェナ・ズヴェズダも27分、ティミ・マックス・エルシュニクが送ったパスを相手DFがクリアミス。こぼれ球に反応したシェリフ・エンディアイェが大きなチャンスを迎えるなか、ティロ・ケーラーに倒されPKを獲得する。これをエンディアイェが真ん中に沈め、ツルヴェナ・ズヴェズダが同点へと追いついた。

 それでも、前半アディショナルタイムにモナコが再び相手を突き放す。ケーラーが蹴った浮き球のパスを、ハーフライン付近で待つエンボロが頭でベン・セギルへ繋ぐ。そのままドリブルを開始し、ボックス手前にポジションを取り直したエンボロへと縦パス。ワンタッチで出したパスが相手に当たって自身にこぼれ、ダイレクトで狙ったシュートがゴールに吸い込まれた。

 さらに、54分にはモナコがポゼッションで相手を押し込み、敵陣までポジションを押し上げていたケーラーがシンゴに横パス。軽く持ち上がりがら遠い位置で右足を振り抜くと、強烈な一撃がツルヴェナ・ズヴェズダのゴールへと突き刺さる。CBが放った“弾丸ミドル”でモナコがリードを2点に広げた。攻勢を強めるモナコは、56分にエンボロが合わせたヘディングがゴールイン。しかし、VARによりハンドが認められたため得点は取り消しとなる。66分にはコーナーキックをマグネス・アクリウシェがヘディング。だが、頭で合わせたボールはゴール左ポストに跳ね返されてしまった。

 そんななか、70分に南野が再び結果を残す。アクリウシェが前線でインターセプトし、ドリブルで運びながらペナルティエリア内にパス。相手選手のスリップもありエンボロにボールが渡ると、DFの動きを見ながら冷静に南野へラストパスを出す。真横にサポートした南野がダイレクトで決め切り、モナコが大きな4点目をマークした。なお、南野はCL通算得点数を「4」に積み上げている。

 結局、その後にモナコが1点を追加し、試合は5-1で終了。モナコが開幕から無敗をキープした。次節は来月5日から6日にかけて行われ、モナコは5日にアウェイでボローニャ(イタリア)と対戦。ツルヴェナ・ズヴェズダは6日にホームでバルセロナ(スペイン)と対戦する。

【スコア】
モナコ 5-1 ツルヴェナ・ズヴェズダ

【得点者】
1-0 20分 南野拓実(モナコ)
1-1 27分 シェリフ・エンディアイェ(ツルヴェナ・ズヴェズダ)
2-1 45+4分 ブレール・エンボロ(モナコ)
3-1 54分 ウィルフリード・シンゴ(モナコ)
4-1 70分 南野拓実(モナコ)
5-1 90+5分 マグネス・アクリウシェ(モナコ)

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