逆転優勝に望みつなぐ“勝ち点1” 町田・黒田監督「まだ手の届くところにある」

 19日に行われた明治安田J1リーグ第34節で3位のFC町田ゼルビアはアウェーで柏レイソルと対戦。先行を許したものの、後半アディショナルタイムにPKでの下田北斗の得点で、勝ち点1を獲得。4戦未勝利とはなったが、3連敗を喫するのは避けた。

 試合後、町田の黒田剛監督は、「我々がボールを保持してるときのパスカットやセカンドボールの回収といったところで柏さんにイニシアチブを取られたケースが時間的にも多かったと思うので、そこはまだまだ改善の余地がある」と振り返り、スピード感を持って相手ゴール前に上がっていく勝負勘含めての課題を挙げた。

 試合の流れとしては、後半の時間の経過とともに選手交代を含めて、押し込むプランもあったとコメントし、「後半に与えた失点がすごくもったいなかった。全体的にコーナーキックを与える機会も多かった」と、失点を悔やんでいる。

 直近の試合で白星を挙げられず、ここにきて優勝争いから離された状況ではあったが、前日に2位のヴィッセル神戸、そして町田から1時間遅れのキックオフの試合だった首位のサンフレッチェ広島がそれぞれ敗れたため、土壇場で勝ち点1を取ったことが、上位2チームとの勝ち点差を今節縮めることができる結果となった。

 黒田監督は、「まだまだ手の届くところに首位というものはあると思いますし、下を向くような順位もありませんので、しっかりとここは自分たちをもう1回見つめ直して、残り4試合しっかりと頑張っていきたい」と前を向く。

 土壇場での勝ち点1獲得については、フル出場のDF昌子源も「なんとか追いついた」試合ではあったとしつつ、「得失点差が開いている(広島が31、町田は19)ので、僕らにとってはかなりポジティブです。どのチームもタラレバですけど、『この試合を勝っておけば』と思うことは過去を振り返ったら何試合もあるわけで。勝ち点6差での得失点差と、勝ち点5差での得失点差とは全然違うので、そこはしっかりやっていきたいです」と、首位・広島との勝ち点差が5、2位・神戸との勝ち点差が4に縮まったことを前向きにとらえている。

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