昨季の欧州5大リーグの負傷件数は4123件…92分間に1人が負傷、若手選手の重傷も増加

ロドリ

 欧州5大リーグは度重なる負傷者によって経済的損失を被っていたようだ。15日、イギリス紙『ガーディアン』が世界有数の保険仲介グループ『ハウデン』が公開したデータをもとに報じている。

 プレミアリーグ、ラ・リーガ、ブンデスリーガ、セリエA、リーグ・アンから成る欧州5大リーグの負傷件数やそれに伴うコストなどを分析した『Howden’s Men’s European football injury index』の2023-24シーズン版が8日に公開。シーズンを通しての負傷者数は合計4123人、選手の負傷離脱期間中にクラブが支払った給与の合計が7億3202万ユーロ(約1190億円)にまで上ることが明らかになった。

 負傷者数とそれに伴うコスト(離脱期間中に支払われた給与)は、調査を開始した2020-21シーズン以降継続して増加傾向にあるとのこと。2023-24シーズンの調査結果については、前年比で負傷者数が4パーセント、それに伴うコストが5パーセント増加しているという。欧州5大リーグにおいては1試合あたり平均0.97件、実に92分間に1件の割合で負傷が発生している計算になるようだ。なお、負傷件数はブンデスリーガが1255件、コストはプレミアリーグが3億1800万ユーロ(約517億円)でそれぞれ最多となっている。

 また、若手選手が深刻な負傷を抱えるケースが増加しているという。報告によると、昨シーズンの欧州5大リーグにおける21歳以下の選手の平均欠場日数は32.01日となっており、調査を開始した2020-21シーズンと比較して187パーセントもしているという。なかでもプレミアリーグに在籍する若手選手の欠場日数が長くなっており、その数字は5大リーグでワーストの43.92日間だ。

『ハウデン』のスポーツ部門責任者であるジェームズ・バロウズ氏は今回の調査結果について「国内外の大会の拡大によって試合の過密化が進むにつれ、より多くの選手がより多くの期間の欠場を余儀なくされている」と言及している。

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