前半戦を五分の成績でターン…ピクシー、正念場となる敵地でのスペイン戦へ「あきらめないチームになりたい」

ドラガン・ストイコヴィッチ

 セルビア代表を率いるドラガン・ストイコヴィッチ監督が、UEFAネーションズリーグのスペイン戦に向けた前日会見に出席した。14日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 リーグAグループ4の前半戦を1勝1分1敗の3位で折り返したセルビア代表。12日に行われたスイス戦では、FWアレクサンダル・ミトロヴィッチやGKプレドラグ・ライコヴィッチらの活躍で2-0の勝利を収めた中、後半戦最初の試合となる第4節でスペイン代表と対戦する。

 前回はスコアレスドローに終わった欧州王者との再戦に向けた、前日会見に出席したストイコヴィッチ監督は「9月の0-0の引き分けと比べれば、何もかもが違うだろう。守備的には良かったけど、スペインのクオリティに押し込められた。その分、カウンターでプレーする機会が増えたけどね」としつつ、「ただ、攻略する方法はそれだけではない。お互いに欠場者が多いし、試合がどうなるかはわからない」と展望を語った。

 先のEURO2024では1勝も挙げることができずに、グループステージで敗退したセルビア代表。2026年に行われるワールドカップを見据え、まずはUEFAネーションズリーグの決勝ラウンド進出を目標に掲げるピクシーは「あきらめないチームになりたい。そのスタイルを貫く必要があるんだ。結果がついてくるかどうかは別として、国のためにすべてを捧げる義務があるからね」と断言。続けて「そのコミットメントにおいて、私は満足している。この予選は自分たち次第。コペンハーゲン(第2節デンマーク戦)ではもっと良いプレーができたと思うが、前半戦は非常に良かった」とここまでの戦いを振り返った。

 またストイコヴィッチ監督は、かつてラ・リーガでもプレーしたFWルカ・ヨビッチにも言及。所属クラブのミランで、出場機会に恵まれていない同選手については「彼は素晴らしいクオリティを持った選手。(レアル・)マドリードにいたのは偶然ではない。ゴール前でツキに見放されることもあるが、それもストライカーの人生だ」と称賛。さらに「彼がスタメンであろうとなかろうと、我々にとってとても重要な選手であることには違いない。とても満足している。ゴールは思いがけないときにやってくると信じているよ」と期待を寄せている。

 決勝ラウンドに進めるグループ2位以内を目指すセルビア代表にとって、正念場となるスペイン戦。敵地で勝ち点を拾い、来月に控えるデンマーク代表との大一番に臨めるのだろうか。

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